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枯葉そっくり
コノハチョウ Kallima inachus eucerca
タテハチョウ科
沖永部島,沖縄島,古宇利,石垣島,小浜島,西表島
コノハチョウは、沖縄島が分布の北限で固有の亜種で貴重という理由で1969年に沖縄県が地域を定めず天然記念物に指定しています。
天然記念物に指定されているので、幼虫を捕まえて観察したり、成虫の標本作りが出来ないので、やんばる北部で余りにも数が多すぎる光景にじだんだした記憶があります。
数が多い理由は、ある程度観察した後に分かりました。幼虫が食べる植物が、ヤンバルにはものすごくあったのです。あったのです、という過去形は現在、なくなっている箇所が多いからです。林道の解説、山地開発、除草その他いろいろです。聞いた話なのですが、「コノハチョウを保護する」という理由で林道沿いに生えているコノハチョウの幼虫が食べる植物をカマで刈り取っていたそうです。
園内には、年に何回か訪問します。夏休みイベントの最中に子供たちが、気づいたことが1回ありました。コノハチョウを知っている子がいたのです。
少し感動しました。
比嘉正一


sebg | 2005年5月31日 14:23
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高貴な香り
ギョクラン Michelia alba
別名 ギンコウボク、ハクギョクラン
英名 White Champaca
モクレン科 インドネシア、フイリピン原産
ギンコウボクの花は高貴な香りがします。中国では花を糸でくくり服に着け、香水の代わりとして身につけるという。香りは朝と夕方に強く、花びらが開ききったら香りがなくなるので、蕾の花びらが少し開いたのが良い。
園には、風楽風遊の森のハーブガーデンに3株植えられていて、梅雨の時期に開花の最盛期を迎えます。
比嘉正一


sebg | 2005年5月30日 14:39
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甘い汁を楽しむ
ハナチョウジ Russelia equisetiformis
ゴマノハグサ科 メキシコ原産
花は長さ2.5cmほどで、1?3個かたまってつきます。一年中咲いているのですが、一番きれいなのは初夏から夏にかけてです。主に、池のほとりや庭園などに観賞用として植えられます。
かつて、沖縄の民家の庭先に普通に栽培されていたのですが、最近すくなくなりました。花木を庭や公園に植える種類はブームがあるようです。
ちょっと昔の子供の遊びですが、花を摘み採り素早く花のつけねを舌の上に乗せ甘い汁を楽しむ光景は、もう見られなくなりました。
比嘉正一


sebg | 2005年5月29日 15:16
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キバナモクワンジュ
キバナモクワンジュ Bauhinia tomentosa
マメ科 アフリカ~東南アジア原産
2000年12月、タイから種子を導入し、育ててきました。苗は早速園内に植えられて、2002年には早くも開花、かわいらしい花は来園者に喜ばれました。2003年、種子を採取した社員は種蒔きをしたところ発芽、苗を得ることができました。
咲き始め柔らかい黄色の花は、散る前には紫色に変わります。ハイビスカスの仲間が咲き始めと終わりでは、花色の変化を見せるのですが、まさかこの花も色が変化するので、2色咲くと勘違いしたほどです。
半開きの花は、梅雨の間の晴れ間にたいへんよく映えます。
比嘉正一


sebg | 2005年5月28日 08:19
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パパイヤ「紅妃」
パパイア Carica papaya
パパイヤ科
英名 papaya 方言名 パパヤー
2004年10月に定植されたパパイヤの苗は、スクスクと育ち2005年5月下旬収穫の時期を迎えた。1個の重さは3kgをはるかに越えるものまである。
品種は「紅妃」、台湾で育種されたフルーツ用で、沖縄で一番人気のパパヤーだ。種は6月に小さなポットに蒔かれて、ある程度成長した後に、鉢替えされた。
土を深く耕し、牛糞主体の堆肥をたっぷりすきこみ、高さ1mの細長くて頼りない苗だったのが、写真のように成長したのは管理者の努力の成果と思う。
沖縄では、パパヤーが果菜として貴重であることは間違いなく、フルーツとしての生産拡大も期待されている。ネックになっているのが露地栽培での台風被害、ウイルス、品種選抜などである。近年、これらの障害を防ぐためにハウス栽培が行われている。
園ではハウス栽培の成功に伴い、露地栽培にも挑戦、近隣農家への有料苗の供給も検討されている。
比嘉正一
2004年11月16日

2005年3月4日

2005年5月15日

2005年5月26日

sebg | 2005年5月27日 08:36
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雌が擬態するチョウ
ツマグロヒョウモン Argyreus hyperbius
タテハチョウ科
沖縄島,久米島,渡名喜島,粟国島,宮古島,伊良部島,下地島,来間島,多良間島,石垣島,竹富島,小浜島,黒島,西表島,鳩間島,与那国,魚釣島に分布
沖縄ではどこでも普通に見ることのできるチョウです。雌は毒チョウと言われているカバマダラに擬態しているため、マダラチョウ特有のゆったりした飛び方をしますが、雄は早く飛び回ります。
幼虫はスミレの仲間を食べますので、庭で育てているスミレがいつの間にか葉がない事件になることがあります。可愛い花の咲く日を待ち遠しく思っていたのに、悲劇は突然起こるのです。まあ、チョウも好きなので、すっかり食べ尽くされたスミレの葉柄にトゲトゲの幼虫がどかっと居座っていても、あわてません。幼虫を採取し、飼育ケースに逮捕した後に、リュウキュウコスミレを探してきて与えるのです。羽化した直後の成虫はそれはそれは綺麗です。
なお、パンジーを食べる犯人もだいたいこいつが犯人です。
比嘉正一
ハイシロノセンダングサの花に来た雌

コバノランタナの花に来た雄

sebg | 2005年5月26日 08:07
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花序は遠くからでもよく目立つ
コモスス・ベイケリ Costus comosus var.bakeri
ショウガ科 メキシコ、中米原産
真っ赤な松かさ状の花序は、遠くからでもよく目立ちます。花は黄色で、真っ赤な中にアクセントとなり、とてもきれいです。初夏から咲き始めた花は秋まで咲き続け、長期間楽しめます。
導入は十数年前と長く務めている同僚に聞きました。当初数株だったのですが、株分けでこまめに増殖して園内各所で咲くようになりました。園内で植えている利点は、長期間楽しめる赤い花序だけではありません。樹木の生い茂る半日陰にピッタリで、煩雑な手入れも必要ないからです。
比嘉正一


sebg | 2005年5月24日 11:57
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タイリンゲットウ
タイリンゲットウ Alpinia uraiensis
園内で今年も美しいショウガ科の花が咲いた。知人に花の照会をしたところ、台湾北部原産のアルピニア・ウライエンシスに似ているとのこと。
早速、沖縄の唯一の分布地とされている南大東島へ画像を送信したところ、ゲットウとの返事で、島内のゲットウの画像を送ってきました。しかし、明らかに違います。結局、園内で咲いている花は、南大東島の知人は見たことがないとの返事でした。では、南大東島のタイリンゲットウは消えてしまったのでしょうか。
比嘉正一


sebg | 2005年5月23日 10:04
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ライオン殺し
ウンカリーナ・グランディデエリ Uncarina grandidieri
ゴマ科 マダガスカル原産
十数年前に導入されました。自生地が半砂漠の乾燥地なので、しばらくハウスの中で鉢植えされ、様子を見ていました。ハウスの中では、枝・葉もよく伸びて、開花もしました。大きく育ったので、露地植えされました。ところが、みるみるうちに調子がおかしくなり、枯死寸前となったので、再びハウスのなかにもどされました。数年後、大きく育ち調子も良さそうなので、再び露地に植えられました。昨年は開花したのですが、待望の果実はつきませんでした。
今年は、多く開花しているので、「ライオン殺し」の異名を持つ果実が実ることを期待しています。
比嘉正一


sebg | 2005年5月22日 09:35
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がちまいの形跡
ノボタン野牡丹 Melastoma candidum
ノボタン科 南西諸島、台湾、中国南部原産
ちょい昔の沖縄の子供達にとって、とっても重要な植物です。花がきれいからではありません。夏遅くに実った果実を食べるのです。ミーハンヤー、まぶたが反り返ったように熟した果実がさけることから、この名前で呼ばれていました。食べた口の中は黒紫色に染まり、「がちまい」した形跡が残るのです。
ノボタンは酸性土壌の分布しているところで見られます。私の育った所は浦添市なので、「え、ヤンバルの赤土はないのに?」と疑問に思う方がいると思います。ニービという土をご存じでしょうか、中南部に点々とあって酸性土壌なので、ヤンバル育つ植物がたくさん育っていたのです。例えば、リュウキュウマツ、ギーマなどなどです。
ニービは中国大陸から風に乗って運ばれてきた黄砂なのだそうです。
比嘉正一

sebg | 2005年5月21日 08:30
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天狗
テングチョウ Libythea celtis
テングチョウ科
奄美大島,沖縄島,渡嘉敷島,久米島,宮古島,伊良部島,
石垣島,黒島,西表島,波照間島,与那国,北大東島,南大東島に分布する。
和名の天狗蝶は、口器の一部、下唇ひげ(パルピ)が天狗のように長く伸びていることからつけられました。この科は、世界的にも分布は広く面白い特徴の割に10種類しか知られてません。
1970年代、沖縄島でテングチョウが採集できる場所は限られており、島全域には見られませんでした。そこで、生息地が限定されているのではと仲間同士で分布の調査をしたことがあります。1980、1990年代と分布が拡大し、島ほぼ全域で見られるようになりました。
幼虫はニレ科のクワノハエノキの新葉を食べるため、常に新芽がなくてはならないのですが、新芽のない時期は成虫で長く生きているようです。
比嘉正一

sebg | 2005年5月20日 14:27
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桜に例えた花
テイキンザクラ Jatropha integerrima
トウダイグサ科 キューバ原産
花が日本のサクラに似ていることから、ナンヨウザクラとも呼ばれています。和名の堤琴はバイオリンのことで、葉の形からつけられたようです。ホコバはやはり葉が“矛”の形をしていることに由来します。
園ではほぼ一年中花が見られるのですが、多いのは4?7月にかけてです。
比嘉正一

sebg | 2005年5月19日 11:38
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セーヤンプー
トウワタ Asclepias curassavica
方言名 セーヤンプー
日本には1842年江戸時代に入ったとされます。和名の「トウワタ」唐綿は、外来の綿と言う意味です。方言のセーヤンプーは「西洋布」と言う意味で、中国で茎から繊維をとり織物に利用されているからです。
1年草の花壇草花として利用されていますが、沖縄では多年草です。繁殖力は旺盛で、半野生化しています。いろいろな島々を尋ねたことがあるのですが、道ばたに花が咲いているのをよく見かけました。オオゴマダラが観察しやすいチョウとしてはやる前には、同じマダラチョウ科のカバマダラの食草として保育園や小学校の花壇に植えられていました。
比嘉正一

sebg | 2005年5月18日 09:21
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リュウキュウアサギマダラ
リュウキュウアサギマダラ Ideopsis similis
マダラチョウ科
奄美大島,沖縄島,伊良部島,下地島,池間島,大神島,多良間,石垣島,竹富島,小浜島,黒島,新城島,西表島,鳩間島,波照間島,与那国島,南大東、北大東島に分布する。
オオゴマダラと同じ仲間で、夏休みイベントの成虫展示室に準備しているチョウです。
幼虫の食べるえさ(食草)は、ガガイモ科のツルモウリンカで、普通海岸林や緑の残る民家の近くで見ることができます。現在、食草を育てているのですが、成虫が飛んできて卵を産むので、幼虫に食べられて葉がなくなるときがあります。成虫展示の前に葉がなくなるのは、本番にむけて心配ですがネットハウスの中でも育て始めたので、たぶん大丈夫でしょう。
私の恩師の先生によると1960年代、沖縄本島では少ないチョウだったようで、産地にわさわざ出かけて採集したと聞ました。今では、年や季節により多少の数に変動はあるにせよ、1年中見ることができます。おそらく、幼虫のたべるツルモウリンカが増えたことによるのと、チョウにとっての環境が残ったことによると考えられます。
気温が下がる冬に、集団になることがあります。小さいので十数頭、多いので数百頭とそれはそれは見事です。毎年のように観察に行ってたのですが、最近ごぶさたです。冬には久しぶりに出かけたいと思っています。
比嘉正一
蛹

花の蜜を吸う

sebg | 2005年5月17日 09:41
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ミジバンシルー、イシバンシルー

グワバ Psidium guajava
フトモモ科 熱帯米原産
バンシロウ番石榴と書き、導入当初は葉を薬草として使われていたようです。実際、民間では葉を干してから煎じて飲料として使っています。
果実は熟すと生食できます。沖縄には数多くの品種が導入されていて、果肉が白、ピンク、甘い、甘酸っぱい、酸っぱいなど様々です。
ビタミンA,Cが豊富で保険食品として注目を集めています。葉はタンニンを含むのでお茶に使います。
この花が咲き始めると、果実の大きくなるのが待ち遠しくて、木の生えている場所を定期的にパトロールしたことを覚えています。家の近くの周辺で食べられる植物はたいてい分かっているので、仲間同士で競争しました。
バンシルーと呼び、十分熟していなくてもかじると柔らかくほんのり甘いのをミジバンシルーといい、競争して食べました。これに対しイシバンシルーは十分熟さないと堅くて、歯が立たないのですが、熟すととても素晴らしい香りと甘さで私達を魅了したのです。
民家でバンシルーが沢山実っているのに、収穫せずに落ちているのを見ていつも、もったいないと思っていました。私の妻や息子も大好きで、たわわに実っている木を見つけると「ごめん下さい、バンシルーもらって良いですか」と聞いて、山ほどもらうのです。
やがて、家の中がバンシルーの香りに包まれるのも、もうすぐです。
比嘉正一
sebg | 2005年5月16日 09:03
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脇役のアマリリス
アマリリス Hippeastrum hybridum
ヒガンバナ科 アフリカ原産
ものごころついたときから庭に咲いていたような気がします。初夏になると群れ咲きしていて、気持ちがいい。「きれいだねー、もらっていい」と言われた母は、「どうぞ」と惜しげもなくあげていました。それでも球根は減らずずっと咲いていて、新築するさいにとうとう片づけられてしまいました。
園内のアマリリスは主役ではなく脇役として徹しているようです。数も少なく職員でさえ「アマリリスってあったの」という具合なのです。球根さえ存在すれば、時期になると咲いてくれるのですから、大事にしてほしいといつも思っています。
比嘉正一


sebg | 2005年5月15日 11:52
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アカタテハ
アカタテハ Vanessa indica indica
タテハチョウ科 沖縄島,久米島,宮古島,多良間,石垣島,竹富島,小浜島,黒島,西表島,鳩間島,波照間島,与那国,北大東島,南大東島,尖閣諸島などの島から記録されている。
沖縄県のたくさんの島々で時期によりご普通にみることのできるチョウなのだが、最近愛好家で話題になっていることがあります。
鳥は繁殖、あるいは特別の目的をもって「渡り」をしているが昆虫も「渡り」していることが分かっています。沖縄島を含む琉球列島は南北に長く「渡り」の中継地点の役目なのです。
アカタテハは以前から疑問に思われていたのが、「夏の個体数減少」でした。どうやら北へ移動しているらしいのです。そして、秋になると北からやってくるわけです。
チョウの「渡り」のことはアサギマダラが有名で、全国規模で調査が盛んに行われています。今では、台湾、フィリピンまで調査をしに行くそうです。興味のある方はインターネットでアサギマダラを検索してみて下さい。
比嘉正一


sebg | 2005年5月14日 15:28
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コンロンカ
コンロンカ Mussaenda parviflora
沖縄・台湾原産 アカネ科の木本の蔓性植物。
「崑崙花」の名は、白色の萼片を崑崙山の雪にちなんでつけられました。方言名の「キーカンダ」は「木になる蔓性植物」と言う意味です。
八重山にタテハチョウ科のヤエヤマイチモンジというチョウがいます。このチョウの幼虫を飼育してみたくて、何度か八重山へ足を運び幼虫探しをしたことがあります。幼虫の食べる植物はアカネ科のヤエヤマコンロンカとアカミズキで、探すコツも分からずあっちこっちと歩きまわりました。
結局、何度かの挑戦で幼虫を探すことが出来、持ち帰って家で飼育を行い成虫にすることが出来ました。
沖縄で飼育に使ったのがコンロンカなのです。この花の咲く時期になると、幼虫探しをした日々がよみがえってくるのです。
比嘉正一

sebg | 2005年5月13日 16:59
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ティフォノドルム
ティフォノドルム Typhonodorum lindleyanum
サトイモ科 マダガスカル、タンザニア原産
園には、1991年4月にマダガスカルへ植物調査に行った職員が7個の種子を導入しました。種子は全部発芽し、苗が池の中に植えられました。植えた当初は弱々しく、アメリカザリガニが葉を食べるので、被害を受けないようプラスチックの囲いをしました。
その年の夏には高さ1メートル余りにぐんぐん成長、ちょっと安心したのもつかの間、台風シーズンを迎えたのです。植え込み場所の四方を防風ネットで囲い、風雨に耐えるようにしました。
様々な障害を乗り越えた株は、翌年に待望の花が咲き、種子を採取し苗を得ることができました。
2000年には、防風ネットをせずに相次ぐ台風にも耐え、さらに開花を繰り返し結実した種子が水中で発芽、原産地に近い景観になったのです。
導入当時から成長をみていた知人は、しばらくぶりに見るティフォノドルムの群生を見て「すごいなー」と言って、感動してくれました。
葉が綺麗な状態の群生は、台風がくる前がベストです。
玄人の方はもちろん、植物の好きな方にはぜひ見ていただきたい景観です。
比嘉正一


sebg | 2005年5月12日 09:25
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ササウチワ
ササウチワ Spathiphyllum patinii cv.
別名 スパティフィラム
英名 Spathe Flower
ササウチワは初夏を代表する馴染みの観賞用植物です。園への本格的な導入は15年ほど前です。
導入当初は、多くはなかったのですが株分けで増やせること、半日陰で丈夫に育ち花の観賞期間が4月初めから7月まで咲き続けことなどの利点があったので園内各所に植えられました。
梅雨の時期、晴れた日の白い群れ咲きも綺麗ですが、雨の中での白もなかなかのものです。
比嘉正一


sebg | 2005年5月11日 08:22
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オオゴマダラ、出会いは35年前
オオゴマダラ Idea leuconoe clara
小宝,奄美,喜界,与論,沖縄,伊是名,古宇利,伊江,水納,瀬底,伊計,浜比嘉,渡嘉敷,久場,安室,久米島に分布するマダラチョウ科のチョウ。
このチョウの出会いは35年ほど前にもなる。高校生の私は、友人とともに玉城村百名、知念村久手堅斎場御嶽などにチョウや植物の採集・観察によくでかけました。最初に見た印象は「なんてゆったりしたチョウなのだろう、簡単に捕まえられるし、たくさんいるので貴重ではないんだ」と思いました。
しかし、幼虫や食草探しは大変難しく、「こんなにたくさんいるのだからすぐ見つかる」と言う思いはすぐにうち砕かれてしまい、友人と「やっぱり植物やチョウの生活史も勉強しよう」ということになったのです。数年後には当地で卵、幼虫、蛹なども見つけることができたのですが、環境の変わった最近のこの地はものすごい数のオオゴマダラは見られません。
1999年から園では成虫展示のため飼育をはじめました。夏休み期間中だけだったのですが、2001年から「常設展示」がはじまり、現在に至っています。
比嘉正一





sebg | 2005年5月10日 09:25
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主役級観葉植物
オオギバショウ扇芭蕉Ravenala madagascariensis
別名 タビビトノキ旅人木 中国名 旅人蕉
英名 Traveler's Tree 、Traveler's Palm
マダガスカル原産
南国を彩るのは、鮮やかな花々だけではない。ヤシや観賞用の植物達も主役になるのは多い。
オオギバショウはまさに主役級観賞用植物で、庭に1本あるだけで雰囲気はがらりと楽園に変わる。マレーシア・ペナン島のホテルのレター用紙、各種小物類、お土産類など、様々に使われていた。オオギバショウが絵になるのは確かである。
園には並木があって、台風襲来前の梅雨明けが一番きれいだ。観光客はこのスポットに巡り会って、記念撮影する姿が多く、植物単独を撮影する人も多い。
比嘉正一


sebg | 2005年5月10日 08:27
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新芽を食す
シマオオタニワタリ Neottopteris nidus
方言名 サラムシラ(石垣川平)、サルムシル(沖縄、石垣)、フィラムシル(首里)
沖縄、台湾、中国、熱帯アジアに分布するチャセンシダ科のシダ植物です。
園で多いのは、観賞用に栽培していたものから木の幹や地面、岩などに自然増殖したものです。
オオタニワタリの仲間は、新芽を食します。食べられるのを知ったのは30年ほど前のことです。当時高校生の私は、友人と初めて石垣島に船で渡り蝶や植物の観察に出かけました。石垣市の市場散策をしていると、野菜を売っている場所に奇妙なものを見つけました。これが新芽だったのです。珍しいので市場の方に尋ねると「行事の料理に使う」でした。
その後、何度か石垣・西表島に行く機会がありキャンプの際には新芽を採取し食しました。1週間近くキャンプするので、野菜の代わりとして重宝したのです。また、本島北部でキャンプする時にも食べました。
料理の仕方にもよると思うのですが、美味しいときと独特のえぐみが口の中に残る時があります。時々職場でも食しますが、気温の低い春先がえぐみが少ないようです。
八重山料理をだす那覇の居酒屋は、時々新芽の料理があるそうですから興味のある方は食べてみて下さい。
比嘉正一

sebg | 2005年5月 9日 08:57
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バナナにも花が咲く

バナナ Musa paradisiaca
方言名 バサナイ
果実の収穫を目的とするバショウ科の古い栽培植物。
「バナナにも花は咲くの」という方は子供・大人を問わず多いのです。花が咲いてから実がつくのだと解説しても納得できず、首をひねるばかりです。
沖縄は庭のある家にはたいていバナナとパパイヤを植える習慣があって、実った果実は家族だけでなく隣近所、親戚などに配られます。植えるバナナの品種にもブームがあってシマバナナ、タイワンバナナ、サンジャクバナナと移り変わり最近では料理用バナナもちらほら栽培されています。
聞くところによると、料理用バナナは熟してから食べるという方が多いらしく、料理して食べてはない。ただ、スーパーなどにも料理用バナナが並んでいるので、料理して美味しければブームになるかも知れません。
(比嘉正一)
お客様を連れて園内ツアーをするとき、
バナナのお花が咲いていると 必ずご案内します。
バナナのお花と実のなる様子がナマで見れて、
とても面白いですよ。
お客様も毎回 指を指して「おおぅ!」と感激してくれます。
一見の価値あり☆
(小嶋麻沙代)
sebg | 2005年5月 8日 09:09
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青いスジが魅力
アオスジアゲハ Graphium sarpedon nipponum
幼虫がクスノキ科を食すアゲハチョウ科の蝶です。
東洋の広い地域に、本州、四国、九州に分布します。沖縄では沖縄島,伊平屋島,伊是名島,久米島,宮古島,多良間,石垣島,竹富島,小浜島,黒島,新城島,西表島,鳩間島,波照間島,与那国島に分布しているので、最も普通に見ることのできる蝶だと言えます。
魅力的なのは、黒い地色に鮮やかな青いスジの斑紋で、飛んでいるときや花を訪問するときなど、とても綺麗です。
夏の始まりのこの時期、飼育のために幼虫を探すのは簡単なのですがたくさん幼虫を捕りすぎて、餌の確保に難儀しました。飼育は、数が少ないのがいいようです。幸い園の周囲には餌となるクスノキ科のタブノキ、ヤブニッケイが豊富にあり、助かっています。
ただ、園の中に栽培している貴重なジャワニッケイ、セイロンニッケイも幼虫は食べるので、時々見張りに行かなければなりません。
比嘉正一
やがて蛹になる終令幼虫

青いスジがきれい

コバノランタナに訪れた

sebg | 2005年5月 7日 09:12
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シーサーのお話

先日、修学旅行でシーサー体験をしにきた生徒さんが、
学芸員の方からシーサーについてのお話をききたい、との要望があり、比嘉正一さんが対応しました。
シーサーの歴史や、沖縄の人々とシーサーとの関わりについて
生徒達は熱心に聞いていました。

うちで体験できるシーサーの仲間たち。
下にはオルゴールがついてて、癒し効果もあるかも。
小嶋麻沙代
sebg | 2005年5月 6日 10:02
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淡い水色の花
ナガバミズアオイ Pontederia lancifolia
北米原産のミズアオイ科の水草
淡い水色の花が辺り一面を覆い尽くす光景は、今ならではの時期。
ゴールデンウイークを過ぎた辺りがちょうど満開のピークを迎えるのだが、梅雨に入り雨も多い中での淡い水色もまた風情があります。
群れ咲きのピークは2週間程度で、真夏の太陽が降り注ぐ頃を迎えるとぽつぽつと咲き、花の時期を終えます。
園の周辺は林と農地に囲まれているせいか、咲く花にはたくさんのミツバチが訪れます。
この花にも蜜を求めてブンブンと飛び回っていました。
(比嘉正一)
今 東南植物楽園のポリネシアンレイク奥で見ることができます。
ニョキニョキっとこの花が群生して咲いているので、
見ごたえがありますよ。
(小嶋麻沙代)


sebg | 2005年5月 6日 08:30
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コイよ、来い!

今日はこどもの日。
東南植物楽園もたくさんの親子連れでにぎわいました。
その中でも大人気だったのが、
「鯉のつりぼり」。
50本準備してあったつりざおはすぐになくなり、
追加で竿を作るそばからはけていくという大盛況振り。
大人も子供も夢中になっていました。

釣り堀会場で私が作ったのは、コレ。
パラソルにぶらさげて、楽しさをアピールしました。
おかげで売上も絶好調! だったかな・・・
小嶋麻沙代
sebg | 2005年5月 5日 20:24
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ゴールデンウィークの花
イジュ Schima wallichi liukiuensis
沖縄、インド、インドネシア、台湾に分布するツバキ科の樹木。
沖縄本島では沖縄市山内、知花付近が南限でヤンバルの植生がそのまま残る地域に野生する。植物園はちょうどヤンバルの植生のギリギリの場所に立地する。そのため園内外にもイジュは育ち、白い花のピークを迎えている。
花はゴールデンウイーク期間中に満開となり、ヤンバルの山々を白く染め、林道を散策すると甘い香りにむせるほどである。
イジュの花が終わると本格的な夏を迎えるのだ。
比嘉正一

sebg | 2005年5月 5日 18:16
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梅雨入りの花
コダチヤハズカズラ Thunbergia erecta
別名 キンギョボク
沖縄地方は5月2日に梅雨入りしたらしい。梅雨と言ったらアジサイの青い花を連想するのですが、植物園にいると毎年のようにこの時期、コダチヤハズカズラが満開の時期になるのです。
熱帯西アフリカ原産のキツネノマゴ科の植物です。低い木で、子枝が良くでて直径5センチほどのラッパ状の紫色の花を咲かせます。初夏と秋に花数の多い時期があり、群れ咲く様はとてもきれいです。
比嘉正一

sebg | 2005年5月 4日 09:40
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アメリカから来た花
アメリカセンナ Cassia hebecarpa
北米原産のマメ科の植物です。
沖縄には1975年頃導入され、種子で簡単に増えることと、黄色い花が夏中咲いているので、またたくまに県内に広がりました。
園には5年ほど前に導入、花が比較的長期間咲き続け、さらに切り戻しで高さの調整ができるなど、重宝している花木の一つです。
比嘉正一

sebg | 2005年5月 2日 17:35
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