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比嘉 正一
(ひが・まさかず)
琉球大学農学部卒
専門分野:昆虫・植物

小嶋 麻沙代
(こじま・まさよ)
琉球大学大学院農学研究科卒


沖縄の観光地は東南植物楽園

住所:沖縄県沖縄市字知花2146
TEL:098-939-2555
MAIL:info@sebg.co.jp
http://www.sebg.co.jp/

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沖縄ではたいへん重要な樹木

フクギ Garcinia subelliptica
オトギリソウ科 フィリピン原産

 フクギの果実が黄色く熟し、匂いを放っている。防風林用として
園の周囲に植えられているが、樹齢は若い。そのため、果実は少なく
匂いに気づく人は少ない。周辺には果実の好きなオオコウモリが多い
ので実ったら食べるのだろう。
 フクギは沖縄原産の植物ではなく、フィリピンからの導入種と考
えられている。何時頃なのかは不明。沖縄ではたいへん重要な樹木
で用材、防風防潮林、防火用として屋敷林として植えられてきた。
さらに、樹皮から黄色の染料がとれ、伝統的な織物に使われている。
 屋敷林がブロック塀になり、沖縄島だけでなく各島々でも急速に
フクギが消えたが、樹形がきれいで防風防潮効果が高く、染料にも
使えることから、公園・街路樹などに植えられている。
 各地の貴重なフクギの育つ場所は天然記念物に指定され、景観的
にも優れているので、観光客も多いようだ。何時の日か園のフクギ
も有名になるかもしれない。
比嘉正一
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sebg | 2005年9月29日 08:54 | Comment (1) | Trackback (0)

カユプテ

カユプテ Melaleuca leucadendra
英名 River Tea Tree,Paper Bark,Weeping tea tree
フトモモ科 オーストラリア?ニューギニア原産

 白いブラシ状の花が満開を迎えて、ミツバチが盛んに訪問している。
木の高さは15メートル余りもあり、園では高木に入る。
 カユプテは薬用、香料の原料となるカユプテ油を得るために導入され
た。沖縄各地に植えられたが、原料になることなく、希にしか見られな
い。白い幹が特徴で樹形もきれいなので、観賞用樹木としては優秀な部
類に入ると思う。実際、木の育つ場所は独特な雰囲気なので、様々な撮
影にもよく使われている。
 観賞価値のある植物が導入され続けているが、古いものでも十分に活
用できるよい例だと思う。
比嘉正一
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sebg | 2005年9月28日 08:59 | Comment (1) | Trackback (0)

黄色い花火

タイワンモクゲンジ Koelreuteria elegans
英名 Flame Golden-rain Tree,Chinese-rain Tree
ムクロジ科 台湾、ジャワ島

 真っ青な空に黄色い花火のように花が咲いている。園内だけでなく
周囲にも植えているので、黄色い花火の連続だ。
 タイワンモクゲンジは台湾から種子が導入され、苗作りが行われ園内
に植えられてきた。沖縄の土地にあっているのか、順調に生育し花が咲
き、観賞価値の高いピンク色の果実も風物詩のひとつになりつつある。
 花の期間は短く、観賞できるのはあと10日ほどと見ている。
比嘉正一
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sebg | 2005年9月27日 08:37 | Comment (0) | Trackback (0)

ゲットウの実

ゲットウAlpinia zerumbet
方言名 サンニン
英名 Shellflower,Shell Ginger 台湾名 月桃
ショウガ科 沖縄、台湾原産

 猛暑の続く沖縄にも秋の気配。ゲットウの実が黄色や赤に色づいてきた。
最低気温も25度を下回る日もあって、眠りがとてもさわやかだ。
 ゲットウは沖縄の山野に普通見られるショウガ科の植物。沖縄では旧暦
の12月8日に、ムーチーと呼ばれるサンニンの葉で餅を包んで蒸して食べる
行事があるのはとても有名だ。他にはナントウや様々な餅の加工品を包む
材料に使う。繊維は野菜の結束に使ったりする。
 山野に自生しているものを使うし、畑の周囲、庭などにも植えられてい
て、いつでも使えるようになっている。業務用に栽培している方もいる。
 最近では全草に抗菌作用があることが知られ、様々な加工品が作られて
いる。石鹸、化粧品、芳香剤、抗菌剤、ハガキ、名刺等々。
 秋の気配を感じる実を、家の中に飾るといいかも。
比嘉正一
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sebg | 2005年9月26日 08:52 | Comment (0) | Trackback (0)

オオホザキアヤメ

オオホザキアヤメ Costus speciosus
別名 フクジンソウ
英名 Spiral Ginger
ショウガ科 東南アジア

 夏の終わりを告げる花もある。後しばらくは咲き続けると思うが、花の後が名残惜しそうだ。
 花は純白のラッパ状で花序に1個づつ咲いていく。花序は長さ20センチ余りにも達しているのがあり、真っ赤でなかなかきれい。草丈は2メートルぐらいになり、ショウガと同じように株が増えて、群落を作る。苦手は強い風なのだが、今年はほんとうに希だが、台風の暴風域に入ってない。台風シーズンが終わってないので、なんとも言えないが、植物園に勤務して始めてのことだ。このまま台風が来なかったら、純白の花はしばらくは見られる。
 おすすめは朝、逆光で見る白い花だ。きれいですよ。
比嘉正一
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sebg | 2005年9月25日 08:04 | Comment (0) | Trackback (0)

見頃はこれから

ウコンサンゴバナ Pachystachys lutea
別名 パキスタキス・ルーテア,シロエビソウ
英名 Lollypops
キツネノマゴ科 ペルー原産

 猛暑が続く毎日だが、朝夕がちょっとだけしのぎやすくなった。この
時期から、一休みしていた花達が数が多くなる。ウコンサンゴバナもそ
の一つで、これからが満開を迎える。
 鮮黄色の美しい苞葉がこの植物の最大の特徴。花穂は茎の先端から出
て、白色の花は苞葉の間から咲く。この白色の花が散っても、長期間苞
葉が残っているので、観賞期間が長くなる。
 沖縄にはいつごろ導入されたか不明だが、最近のことだといわれてい
る。そのためなのか、あまり普及してない。当園ではこの美しい苞葉を
一年中見ることができるが、見頃はこれから。
比嘉正一
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sebg | 2005年9月24日 08:44 | Comment (0) | Trackback (0)

1個で10kgの果実

パラミツArtocarpus heterophyllus
別 名 ナガミパンノキ、ナンカ、ジャックフルーツ
英 名 Jackfruit,Jakfruit,Jaca
中国名 波羅密、優珠雲、天波羅
クワ科 インド、マレイ原産

 巨大な果実が実っている。1個で10kg近くありそうで、付いている木
が大丈夫かなと思うほどだ。
 果実は独特な香りを発し、生食・似たり焼いたりして食べる。果実は
幹生果と言って、太い枝や幹に直接つき、通常重さ10kg?20kgにも
なる。そのため世界一の果実(世界記録は48.6kg)と言われてい
る。幼果は野菜、熟果は果物として利用されるという。実際、インドネ
シアから来たという方を案内したとき、若い果実をよく食べると言って
いた。
 果実は熟すると強い独特な香りを発し、種子の周りは甘酸っぱくて美
味し、種子は炒って食べるとクリに似た味がする。
 パラミツは高さ15?18mの常緑樹。樹体には濃い白乳を含みゴム質。
葉はだ円形で、長さ10?20cm、小枝の先端に密生し、沖縄各地では
庭園樹として植えられている。花は同一樹上に雌、雄それぞれに集合
して生じる。雄花穂は若い枝にでて、まもなく枯れるが、雌花穂は幹や太い
枝にでて、生長しやがて集合果になる。
 沖縄ではたくさん果実が実るのだが、食べたとい方はわずかで、観賞
用というのが一般的。もったいないと私は思う。
比嘉正一
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sebg | 2005年9月22日 08:28 | Comment (0) | Trackback (0)

ホトトギス

ホトトギス Tricyrtis hirta
ユリ科 日本原産

 かわいいホトトギスの花が咲き始めた。植えている場所が目立たない
所なので、気が付かない人がほとんどだと思う。
 沖縄で自生が見られるのは恩納村の一部だと言われている。園に植え
られているのはその子孫で、10年ほど前に職員が植え込んだ。植えた
当初は日当たりも悪く、成長もあまりよくなかったが、陰になるような
まわりの植物を取り除いたので最近は元気だ。
 花の見頃は今月いっぱいを予想している。この花を一目見たい方は
早いほうがいい。
比嘉正一
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sebg | 2005年9月20日 08:23 | Comment (0) | Trackback (0)

すっぱい果実

ゴレンシ Averrhoa carambola
別名 カランボラ
英名 Carambola,carambo,Blimbing
カタバミ科 マレイ原産

 星の形をした酸っぱい果実が実っている。名前はゴレンシ五綾子。
果実を切ると星の形をしているので、スターフルーツとも呼ばれて
いる。
 果実は生食、煮たり焼いたり食後のデザートにする。切って塩水
につけて食べたりもする。ペクチンを含むのでゼリーとして好適。
果実が濃黄色は酸味種、淡いのは甘味種、花の濃紫は酸味種で淡い
のは甘味種。
 果汁は蓚酸を含むので銅の浸食、羊毛を清潔にする。果実はカレー、
シチューの具、ピクルスなどに、果汁はジュースやシロップに使う。
 沖縄の家庭果樹として意外に普及しているが、利用がいまいちな
なので、使い方を書いてみた。
比嘉正一
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sebg | 2005年9月19日 09:49 | Comment (0) | Trackback (0)

ウッチンの利用

ウコン Curcuma longa
方言名 ウッチン
英名 Turmeric  
ショウガ科 熱帯アジア

 ウッチンの花がハーブガーデンで咲いた。例年より半月ほど遅れて
花数も少ない。7月の少雨で十分生育出来なかったのが、原因と思っ
ている。
 ウッチンの花が終わると、緑だった葉も次第に黄色くなり最後には
茶色になる。地上の葉がなくなると収穫できる。根茎を彫り上げて水
洗いし、薄くスライスして天日に干す。綺麗に乾燥したら、粉末にし
て出来上がり。粉末は珈琲瓶などを利用して保管する。家ではこの
粉末をご飯を炊くときに混ぜたり、パン生地にも混ぜた。干して乾燥
したスライスは煮出ししてウッチン茶を作り、飲んだ。
 いろいろな食品に混ぜたりして使ってもらったが、独特の匂いは
きらうのもいた。今は市販のターメリックをご飯と一緒に炊いていて
食べている。ご飯に色がついていると嬉しい。もちろん弁当のご飯
としても使っている
 ウッチンは体にもいいので、もっと使いたいと思っている。実家
の庭のウッチンの出来が気になる。
比嘉正一
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sebg | 2005年9月16日 08:17 | Comment (0) | Trackback (0)

かぶれやすい人は注意しましょう

ハゼノキ Rhus succedanea
方言名 ハジャギー
ウルシ科 沖縄各島

 紅葉? 園のハゼノキが黄色や橙色に色づいた。例年だと12月に入って
気温が下がったときに色がつく。
 原因は台風14号の潮風だと推察している。他の植物も潮風にやられて
葉が茶色や黒に変色して枯れているのもある。台風の被害は、強い風
ではなくむしろ塩分を含んだ潮風が大きい。
 ハゼノキは思い出がいっぱいある。僕らは野山を駆け回った後に、
首筋や手、足に湿疹ができると全てハジャギーのせいにした。湿疹の
できてかゆい場所は、隣のおじさんにタバコの煙と呪文をかけてもらい
治療してもらった。そのたびに「ハジャーギーヌシチャカラトウナヨー」
(ハゼノキの下から通るなよ)おばあに注意された。
 学生になるとハゼノキはウルシ科でかぶれることを知ったので、むや
みやたらに手を出さなかった。あるとき、人によってかぶれ具合が違い
があるはずだと主張するやつがいて、ハゼノキの樹液を手の甲に塗った。
やっぱり個人差があったが、ひどい目にあった人もいた。
 沖縄で紅葉する数少ない木だが、かぶれやすい人は注意しましょう。
比嘉正一
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sebg | 2005年9月15日 08:51 | Comment (0) | Trackback (0)

見直したい花木に推薦したい

ベニツツバナ Odontonema strictum
キツネノマゴ科 中央米原産

 この花を子供の頃見ていたと思うが、はっきり思い出せない。
「昔からあった」と、沖縄ではよく言うが、数名の職員に聞くと
同じ答えが返ってきた。
 花冠は,蕾のときから開花まで鮮紅色に染まり濃いみどり葉と
美しいコントラストを見せてくれる。花の咲く期間は割に長く,
夏遅くから春初めまで見られる。たいへん丈夫な花木で,刈り取
った枝を庭にそのまま放置しておくと、根がでて数年後には群落
が出来る。
 沖繩では庭,公園などに植えられていが、人気は今一つ。木陰
に咲く鮮紅色の花はなかなのもの。見直したい花木に推薦したい。
比嘉正一
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sebg | 2005年9月14日 08:35 | Comment (0) | Trackback (0)

オオシマゼミ

オオシマゼミ Meimuna oshimensis
セミ科 奄美大島?沖縄島に分布

 ケーンケーンとかん高い鳴き声が園の中にこだました。この
セミが鳴き始めると、暑いさなかでも涼しい秋がやってく
る気配がする。8月、9月も鳴くのですが最盛期は10月。
鳴き声を聞いてお客さんは、鳥と思い、セミだと説明しても
なかなか信じてくれません。
 オオシマゼミは奄美大島、沖縄島に分布する琉球列島の
固有種。沖縄本島ではちょうど園のある知花が南限で、
園がヤンバルと南部の生き物たちが棲む、ちょうど境目に
位置していることがよく分かる。
 境目の証拠にニイニイゼミの分布がある。ちょうど知花付近
が南限、北部山地が主な生息地で、中南部やヤンバルの低地は
クロイワニイニイゼミがいる。
 このように園や周辺は、面白い生き物たちがたくさん棲んで
いて飽きることがない。
比嘉正一
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sebg | 2005年9月13日 08:49 | Comment (0) | Trackback (0)

ピトゴバナナ

ピトゴバナナMusa 'Pitogo'
バショウ科 熱帯アジア原産

 口に含ませたバナナは、ねっとりしていて酸味・甘みが物足りない。
風味も今ひとつ。だが、このくらいが僕にはいい。
 ピトゴバナナは、開園当時に台湾から園長が持ち込んだものらしい。
農場、園内至る所に植えられていて、丈夫で子株もよくでき、バナナ
も良く実らせた。タイワンバナナに比べては美味しいとは言えないが
とにかく良く実ので、おやつにしていた。
 皮が黄色くなり、少し黒くなった頃が食べ頃。以前にも何度か食べた
ことがあったので、懐かしい味がした。
 沖縄ではどこでも普通にバナナが植えられているが、このピトゴバナナ
は園外で見たことがない。珍しいバナナが好きな方、房は今がちょうど
見頃見に来てください。
比嘉正一
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sebg | 2005年9月12日 08:46 | Comment (0) | Trackback (0)

今年ビンゴの花

キミガヨラン Yucca recurvifolia
リュウゼツラン科 北米原産

 青空に真っ白な花、ちょっとだけ秋になった感じがする。暑さが
続くと、涼しいのが恋しくなるらしい。
 キミガヨランは葉先に鋭い刺があるせいで、栽培が少ない。植え
られているのは海岸付近の公園、民家で花が咲いて初めて存在を知
るぐらいだ。
 リュウゼツランを葉を細長くして幹をつけたらユッカの仲間で、
乾燥地域の多肉植物の景観づくりに使われる。
 開花が台風シーズンと重なるため、見事な咲きっぷりもなかなか
見られないが、今年はビンゴだった。見たい方は早めに来園して下
さい。
比嘉正一
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sebg | 2005年9月10日 08:53 | Comment (0) | Trackback (0)

いつか消えるのだろうな

ホシアザミ Isotoma longiflora
別名 イソトマ
キキョウ科 西インド諸島、中南米原産

 咲いてるたびに「いつか消えるのだろうな」と思って、十数年。
毎回同じ場所、同じ時期に咲いてる花がホシアザミ。
 花は直径2?3センチの純白。花弁が5つに分かれているので、これを
星に例えたのであろう。草丈は30センチほどで、高くはない。
 世界の熱帯に帰化雑草として広がっているようだが、沖縄ではあまり
見たことがない。園に育つ群落は、大きく広がる様子もなく、いつもの
通りだったが、3年ほど前からついにハーブガーデンの中に数株育ち、
花を咲かせている。育つ場所から推察して、職員が植えた形跡はなく、
どうやって種子が運ばれたのか謎だ。
 消えると思っていた植物なのだが、意外に強いかも知れない。
比嘉正一
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sebg | 2005年9月 9日 08:37 | Comment (0) | Trackback (0)

アダン葉の遊び

アダン Pandanus tectorius
英名 Pandanus Palm
タコノキ科 ポリネシア、沖縄原産

 アダンの熟した果実を眺めていると、子供の頃を思い出す。僕の
育った浦添市は内陸部で海から遠い。でも、アダンがあった。
 充分に熟した果実は何度か食べてみたが、ちょっとだけ甘くて、
カスカスで美味しい記憶はない。それよりも、家族で海に遊びに行
ったとき、果実に数え切れないくらいのハナムグリが付いていたので、
嬉しくて、採りすぎたのを覚えている。
 葉で風車を作って遊んだ。台風シーズンの風が強いときが旬で、
穴の開いた竹の先に釘で挿した風車はよくまわった。理由は知らな
いが、何株かあったアダンはいつの間にか消えてしまった。
 10年ほど前、ゴールデンウィーク期間中にアダンの葉を使った遊び
を、職員が子供達に伝授したことがあった。ビックリしたのは、その
遊びの多彩さだった。飛行機、時計、ベルトなどなど、改めて園の
職員達の隠れた才能を再認識した期間であった。
比嘉正一
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sebg | 2005年9月 8日 08:58 | Comment (0) | Trackback (0)

キミノバンジロウ

キミノバンジロウ Psidium littorale lucidum
別名 キミノバンザクロ
英名 Yellow strawberry guava
フトモモ科 熱帯米原産

 キミノバンジロウの果実が少し黄色みを帯びていたのでかじってみた。
少しの酸味と甘みが口一杯広がり、3個も食べてしまった。
 1個は糖度を計ってみたいと事務所へ持ち帰り、糖時計で計ってみた。
11度だった。この前計ったパパイヤが11度だったので、甘いほうなので
あろう。
 キミノバンジロウを初めてみたのは20数年前、盆栽仕立てだった。葉
はガジュマルそっくりで、バンジロウの仲間とはとうてい思えなかった。
実物盆栽として人気があり、当時ブームだったらしい。果実はピンポン
玉より小さく、熟すと果皮は黄色くなり食べられる。食べたときは、種
ばっかりだし、何個も食べないと満足しない。果樹としては広まらない
だろうなと思っていたが、数年後には植木市で苗が多量に売られていた。
 普通のバンジロウ(グワバのこと)より風味はいい。種子が少ない品種
がでると、人気はでてくるに違いない。
比嘉正一
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sebg | 2005年9月 7日 09:09 | Comment (0) | Trackback (0)

トックリキワタの白花

トックリキワタ Chorisia speciosa
英名 White Floss-silk Tree
パンヤ科 ボリビア、ブラジル原産

 トックリキワタの白花が咲いている。本来のピンク色に比べてかなり
質素だが、よく見ると蘭の花に似ていて、豪華にも見える。
 20数年前、故天野鉄夫宅の庭に咲いている見事なトックリキワタを
見て、すごいと思った。新聞紙上にも開花の時期になると紹介され、
植木市に苗が売られていた。瞬く間に沖縄中に植えられて、熱帯花木
ブームの火付け役になった。
 しかし、良いことだけではなかった。成長が早いので街路樹として
植えると、葉や花が落ち、道路を汚す。台風が襲来すると太い枝が折
れ、風が強いと幹が割れたり、木が倒れた。
 最近はこうした欠点を考えて公園や街路に植えられている。マスコミ
から「トックリキワタの開花は」との問い合わせも1件だけきた。
出勤の途中に満開の木を見たが、各地とも10月が最盛期と予想している。
 花が沢山見られるのは台風襲来の回数、強さにかかっている。
比嘉正一
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sebg | 2005年9月 5日 08:07 | Comment (5) | Trackback (0)

神からの贈り物

ヤエヤマアオキ Morinda citrifolia
別名 ノニ 
アカネ科 太平洋諸島、沖縄群島原産

 ヤエヤマアオキの熟した果実から健康食品が作られている。
 4年ほど前、ショップの健康食品コーナーに試飲のノニジュースが
あった。ものは試しと飲んだのだが、とてもまずい。「これ、売れる
の聞くと」、「いまブームで、体にもいい」との返事だった。
 調べてみるとこんなことが書いてあった。
 ノニの果実はポリネシアの人々から「神からの贈り物」と呼ばれ
2000年以上も前から、健康維持のために利用されてきました。総合
的な栄養素はローヤルゼリーで40種、プロポリスで100種、ノニでは
140種類以上と他に例を見ないほどで、相乗効果で人の健康に役立ち
ます。
 これはすごいと思い、早速家に買って帰った。家人に飲んだ感想を
聞くといくら体にいいと言っても、まずすぎる。でも、もったいない
から続けて飲むと言った。長い間、冷蔵庫にあった1本の瓶はようやく
空になったが、続けて買ってはいない。
 園には2003年度に植えられ、果実がいつもついている。今年は
かなりの数があるので、見応え十分。台風で落ちなければいいのだが。
比嘉正一
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sebg | 2005年9月 4日 07:55 | Comment (2) | Trackback (0)

昼も夜も活躍植物

アメリカハマグルマ Wedelia trilobata
キク科 熱帯米原産

 道路工事や公園工事などで生じた裸地を、できるだけ早く緑にし
たいと、丈夫で成長の早い植物が次々と導入された。
 アメリカハマグルマもその一つのようで、繁殖は挿し木で簡単、
土質をほとんど選ばず、丈夫で成長も早い。ひとたび植え付けたら
そこら中を緑で覆い尽くしてしまう。  
 園には並木大橋に使われていて、すだれ状に垂れ下がる蔓が橋
の柱を隠し、緑のカーテンを演出している。クリスマスシーズン
にはイルミネーションも設置されるので、このときは昼も夜も活躍
する植物になるのです。
比嘉正一
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sebg | 2005年9月 3日 08:43 | Comment (0) | Trackback (0)

ハット驚くような開花

シマサンゴアナナス Aechmea fasciata
英名 Urn plant
パイナップル科 ブラジル原産

 通路脇を飾るのに最適な植物達がある。パイナップル科がそれで
それこそ、たくさんの種類がある。
 だいたいが着生の草本で、葉の縁に刺があったり、葉に美しい模様
があるのが多く、花序は何ヶ月も変色せずに長持ちする。しかし、1個
の花の寿命は短い。
 パナップル科の植物は、熱帯をイメージさせる植物として使い勝手
がよく、丈夫で、乾燥にも強い。ただ、葉に刺があるのが難点。
 シマサンゴアナナスは園内各所に植えられていて、ハット驚くよう
な開花を見せてくれるので、いつも楽しみにしている。
比嘉正一
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sebg | 2005年9月 1日 13:31 | Comment (0) | Trackback (0)