• 今日の楽園
  • 学芸員の部屋
  • 植物図鑑

比嘉 正一
(ひが・まさかず)
琉球大学農学部卒
専門分野:昆虫・植物

小嶋 麻沙代
(こじま・まさよ)
琉球大学大学院農学研究科卒


沖縄の観光地は東南植物楽園

住所:沖縄県沖縄市字知花2146
TEL:098-939-2555
MAIL:info@sebg.co.jp
http://www.sebg.co.jp/

沖縄の野生の秋の味覚

nasikazura.jpg
茶色の楕円形をしたナシカズラの果実

nasikazura1.jpg
鮮やかな緑色の果肉

mube.jpg
あー、よだれが、美味しそうなムベの果肉

秋の味覚

ムベStauntonia hexaphy
方言名 ヤマフート、ンミ
アケビ科 沖縄各島に分布

ナシカズラActinidia rufa
方言名 クーガー、クガ、フガー
マタタビ科 沖縄各島に分布

 美味しそうだなー。あー、よだれが。スパーットと果実をナイフで切った瞬間に鮮やか緑色の果肉が目に飛び込んだ。ナシカズラだ。そして、注目を集めたのがムベ。大半の方々が初めて知る沖縄の野生の秋の味覚だ。
 24日の日曜日の午後、友人のN氏が熱帯植物の実践農業の体験講演をするというので参加した。最後に思わぬサプライズが待っていたのだ。もちろん講演内容も斬新な考えと、それを実践する素晴らしいものだったが、個人的には最後に登場した野生の果実に興奮した。
 最近どういうわけた自然の豊かな「やんばる」にでかけなくなった。時間、金銭的なことが原因だが、11月からはあり余るほどの時間が取れそうなので、野生の果実を求めてハンティングにでも行って見ようと思う。

↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2010年10月27日 10:14 | Comment (0) | Trackback (0)

紫色のタイワンクズの花が咲き出した

taiwankuzu5.jpg

タイワンクズ Pueraria montana
マメ科 奄大島、徳之島 、沖永部島 沖縄群島、先島群島に分布
方言名 マーミヌク(豆澱粉)、マミハンジャ・マミヤカジャ(豆かずら)

 ん、甘い香りがするな。そうか、もうこの時期だ。
 園をとりまく防風林の林縁沿いに生えている、紫色のタイワンクズの花が咲き出したのだ。開花は決まって10月初旬からで、青い空がぬけ、日中の最高気温も30度Cを下回るようになり、朝夕はたいへんしのぎやすく、探索も楽だ。
 葉はタテハチョウ科のリュウキュウミスジの幼虫がよく見つかるようになり、花序にはシジミチョウ科のウラナミシジミ、ルリウラナミシジミの幼虫が見つかるようになる。花の香りを楽しみながら、これらの観察をするのはこの季節ならではの楽しみだ。

↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2010年10月10日 08:07 | Comment (0) | Trackback (0)

くせになりそう

ojigisoo6.jpg
ピンク色した玉状の花

ojigisoo5.jpg
歓迎してくれるかのように咲いていた

オジギソウ Mimosa pudica
英名 action plant,humble plant,live-and-die,
   sensitive plant,touch-me-not
マメ科 南米原産

 昨日、少し離れた農場を訪ねたらピンク色をしたオジギソウがたくさん咲いて感激した。
 一時、草が繁茂して歩くのもやっとだったが1ヶ月ほど前に除草され、歩きやすくなった。前から生えていたのであろう、種子から発芽した小苗が道路にビッシリ生えている。クツでけると葉が閉じるので面白い。両サイドには親株がズラリ、訪問者を歓迎するかのようにピンクの玉が待っていた。
 ピンクの玉がかわいいので、1株園内にと思ったが、はびこってしまったらと思いやめた。帰りを歩きながらも、触れると閉じる。くせになりそう。

↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2010年9月24日 08:12 | Comment (0) | Trackback (0)

種子の模様がハート型

sennarihouzuki.jpg
センナリホウズキの草姿

sennarihouzuki1.jpg
緑色のホウズキがいくつもついていた

sennarihouzuki2.jpg
種子にハート型の模様がついている

センナリホウズキPhysalis angulata
ナス科 南アメリカ原産

 サンダンカの仲間の成育状況を調べていたら、小さなホウズキを見つけた。今まで園外で見ていたので、ちょっとビックリ。
 センナリホウズキは1年生草本の帰化植物。高さ40cm前後に育つ。和名の千成酸漿は、ホウズキ状の果実がたくさん実るのでつけられたとあり、確かに畑や荒地に生えていたものは沢山ついていた。
 去年、種子の模様がハート型と言って持ってきた女性職員がいた。「あれー知らなかったの、こんなだよー」と持ってきた。見つけたセンナリホウズキも同じ種子がつくのか確かめることにしている。

↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2010年8月25日 09:22 | Comment (0) | Trackback (0)

蝶たちが朝食会

nagasakiagehata.jpg
大きなナガサキアゲハが小さな白花に

tumamurata.jpg
ツマムラサキマダラ、仲間たちと並んで

jakooagehata.jpg
ジャコウアゲハ、クロマダラソテツシジミ、クロツバメが見える

タイワンウオクサギPremna corymbosa
方言名 ウギチ、クサラーバー、プサナギ
クマツヅラ科 各島に分布

 ん、なんか動く気配。見上げるとナガサキアゲハのような蝶が樹冠で花の蜜を吸っているようだ。
 昨日、久しぶりに山野に行き散策と生物観察を行ったときのこと。タイワンウオクサギの白い小さ花に沢山の蝶たちが朝食会を開いていた。
 タイワンウオクサギは海岸や低地に育つ小高木。潮風に強いので防風・防潮林に使われる。若葉はクサギと同じように食べられる。
 朝食会に参加していた蝶たちはツマムラサキマダラ、オオゴマダラ、ジャコウアゲハ、イシガケチョウ、クロマダラソテツシジミ、ナミエシロチョウそれに昼間飛ぶ蛾、マダラガ科のクロツバメ。
 以前から真夏に咲いているこの植物に、昆虫たちが蜜を求めて集まるというのは、虫屋によく知られていた。そういうことかと納得し、目の前で繰り広げられると、嬉しくなってしばし見とれていた。

↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2010年8月18日 08:21 | Comment (0) | Trackback (0)

とてもきれい、どうやって咲いているの

mimikakigusa5.jpg
鮮やかな黄色の花

mimikakigusa4.jpg
人の手と比べると花の大きさが分かる

タヌキモ Utricularia japonica
タヌキモ科 北海道~九州、南西諸島に分布

 今年も黄色の鮮やかで小さな花が目だって咲いていて、熱帯スイレンを見にきた人々から好評の声がでている。カメラつき携帯電話で撮影していた方が「とてもきれい、どうやって咲いているの」と不思議そうに眺めていた。
 名前はタヌキモ。スイレンの鉢にわずかに残っていた株が、展示スペースの水面を広げ、日当りも良好なことからタヌキモの生育にとって最高のコンディションがと整っているのであろう。蓮祭り後半頃から咲き出し、今では満開の状態で連日開花数が増えている。
 スイレンの展示が一段落する10月頃には黄色い小さな花も終了。来年は展示とともに再びサプライズが登場することになる。

↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2010年8月15日 08:12 | Comment (0) | Trackback (0)

見つけた瞬間は胸が高鳴った

sironofuiri.jpg

シロノセンダングサ Bidens pilosak var. radiata
別 名 アワユキセンダングサ
方言名 サシグサ
キク科 戦後帰化、北米原産
 奄美大島、徳 徳之島、沖縄本島、 宮古島、 石垣島に分布する。

 先日、散策中きれいなシロノセンダングサの斑入りを見つけた。今までにもこの類の斑入りは見てきたが、一番ではないかと思う。
 知人に斑入り植物愛好家が数人いて、何度もヤンバルをはじめとする山中や近くの野山を一緒に歩き回ったことがある。第三者からみれば、無駄な時間と金をかけて何をしているのかと言われるかもしれない。しかし、なにか発見したいといつもロマンに満ちた冒険と見つけた喜びの高揚感がたまらない。もちろん、園の職員にも好きなのがいて、見つけた斑入り植物の出来不出来を論議することもある。
 見つけたシロノセンダングサは、斑入りでは上等な類だが、よく見つかるので評価は低い。そのため、持ち帰り自慢にはしなかったが、見つけた瞬間は胸が高鳴った。

↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2010年7月30日 08:23 | Comment (0) | Trackback (0)

ようやく咲いてくれたサンヨウボタンヅルだ

sanyoubotanzuru.jpg
白い花を咲かせているサンヨウボタンヅル


サンヨウボタンヅルClematis alsomitrifolia Hay.
別名 オキナワセンニンソウ
キンポウゲ科 沖縄各島

 6月24日、社員駐車場からブーゲンビレアの栽培ハウスに向かっていたら、緑の葉をつけたツル植物に白い花が咲いているのを見つけた。
 「ようやく咲いてくれたサンヨウボタンヅルだ」と、声に出さない小さな感激の心の声をだした。じつは、数年前から苗があるのは知っていて、夏になるといつ咲くのか気になり、数回は足を運んでいた。咲いている量から、まだまだ若い株で来年の夏には、樹冠一杯に咲くことは間違いない。
 サンヨウボタンヅルは園芸植物で有名なクレマチスの仲間で野生種。本土から導入した品種が沖縄で思うように育たず、花もよく咲かない。この難問を解決しようと沖縄の育種家が取り込んでいる。その成果がこの前の農民研修センターの植木市で披露されていた。自慢の花を見せながら、満面の笑みを浮かべ「どうだ、美しいだろう」自慢していた。
 近い将来、沖縄野生種と交配された彩り豊かなクレマチスがどの家庭でも咲いているかもしれないと、ふと思った。

↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2010年7月 7日 09:11 | Comment (0) | Trackback (0)

香りに誘われて

r-teikakazura.jpg
香りの良いリュウキュウテイカカズラの花

r-teikakazura1.jpg
待ち伏せするハラビロカマキリ

リュウキュウテイカカズラTrachelospermum asiaticum
キョウチクトウ科 沖縄各島に分布

 6月20日、浦添大公園で久しぶりにリュウキュウテイカカズラの開花を見つけ、駆け寄った。
 花の香りは甘い。その香りに誘われて、虫たちは訪問してないか、丁寧にみていたら、目の前にこちらをジッと見ている大型の虫。ハラビロカマキリだ。どうやら花に来る虫たちを狙って待ち伏せているようだ。しばらく様子を見る。だが、なにもやってこない。強烈な太陽が頭をジリジリと焦がしているように思えたので、観察は中止した。
 リュウキュウテイカカズラは、沖縄の野山に普通に見ることの出来る半つる性の木本植物。壁や垣根、裸地に這わして緑化に使える花木として紹介している本もあり、花の香りも良い。
 虫を捕らえる瞬間を見たかったが残念。次は何日後になるか分からないが、咲き続けていたら、もう少し粘ってみようと思う。

↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2010年7月 4日 07:16 | Comment (0) | Trackback (0)

芝刈りの間に開花させて結実させる

sirotumekusa6.jpg
緑の中に白い花が目立つ

sirotumekusa7.jpg
真上ら見ると踊り子が踊っているように見える


シロツメクサTrifolium repens L.
別名 オランダゲンゲ、シロクローバー
英名 white clover,white dutch clover
マメ科 ヨーロッパ原産

 緑の一色にのなかに目立つ白。今年もシロツメクサが咲いている。
 園の北側、クレッセントの前、通称ココヤシ区の一角にこの時期になると毎年のように芝生の中にシロツメクサの群落ができる。生長は早く芝刈りの間に開花させて結実させるので、かなりせわしい。
 昨日から、芝刈りが始まったので、もしかしたら、刈り取られているかもしれない。しかし、強いので茎が残って再び葉を出し開花することもある。いずれにせよ、1年草なので夏になる前にかれて姿は消える。

↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2010年4月 9日 08:36 | Comment (0) | Trackback (0)

乾燥に強いタマシダ

tamasida3.jpg
タマシダが育つユスラヤシの幹の割れ目

tamasida4.jpg
高さ17メートルほどに育つ幹にタマシダが育つ

タマシダ Nephrolepis auriculata
方言名 アヒラーヌフガ、クガー、マヤークーガ、ンガチバー
シノブ科 日本、沖縄、台湾、熱帯アジアに分布

 ユスラヤシの幹の割れ目沿いに育つタマシダを以前から見つけ、観察してきた。面白いので紹介する。
 場所は、ショッピングパラダイスよりポリネシアンレイクに下る途中に育つユスラヤシの中の1本。幹の傷は台風、動物たちの攻撃、病気などが考えられる。ひどくなると倒れることもあるので、状態を注意してみることにしている。
 タマシダは地際から上に向かって徐々に生育地を広げてきている。幹の割れ目の表面が腐植し、根がはりやすい状態なのだと思う。ただ、高温の続く夏場は乾燥が続き水不足になるだろうと思うのだが、平気だ。
 タマシダは、乾燥に強いことから釣り鉢などにも仕立てられる。こうした植物の性質を上手く利用した先人たちの知恵を改めて認識させられる。

↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2010年4月 4日 07:54 | Comment (0) | Trackback (0)

アカギが多量の花、果実は豊作の予感

3kaginohana.jpg
新緑と同時に開花するアカギ

アカギ Bischofia javanica
方言名 アカギ、アカツギ
英名 Java bishopwood,toog  中国名 重陽
トウダイグサ科 沖、台、インド、マレーシア、ポリネシア

 アカギの多くの枝に輝くような黄緑色の新緑がつき、樹冠が初夏のような陽気に輝いている。さらに、枝にはそれこそ無数の花序が垂れ下がっていて、小さな黄緑色の花が咲き始めた。
 園内もそうなのだが、周辺の植物たちも、ここ数日間の初夏の気温につられて、一気に新芽や新葉をつけ始めていて、花を咲かせてきている。
 花はその後結実し、パチンコ玉より小さめで茶色の球形の果実を実らせる。夏に熟し、野鳥たちのえさになり、昆虫たちにも利用する。完全に熟した果実は少しの渋ささえ我慢すれば食べられる。
 園内だけでなく、あっちこっちのアカギが多量の花が咲いている。果実は豊作の予感がする。

↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2010年3月 3日 08:33 | Comment (0) | Trackback (0)

「お前たちスゴイ」応援したくなった

tokiwahaze1.jpg
唇形のかわいい花

tokiwahaze.jpg
裸地を多い尽くすように広がり生育する

トキワハゼMazus pumilus
ゴマノハグサ科 沖縄各島に分布

 園内のいろいろなところで唇形の小さなかわいらしい花が咲き、雑草らしくない演出をしてくれている。名前はトキワハゼ、「常盤ハゼ」と書くらしく、通常春から秋にかけて咲くことからつけられたそうな。
 沖縄では庭や道端に生えている代表的な雑草。草丈は10cm内外、淡紅紫色した花を途切れなく咲かせてくれる。この植物について調べてみると解熱や腫れ物に効き目のある薬草として紹介されていた。
 いろいろに国の帰化植物に占領された沖縄の庭や道端、畑周辺。純、沖縄の雑草がたくましく育ちはびこる姿に、いつも邪魔者扱いされるはずなのについ「お前たちスゴイ」応援したくなった。

↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2010年2月13日 08:11 | Comment (0) | Trackback (0)

久しぶりに青い実を塩もみにしようか

turuguminohana.jpg
クレーンの手に似た花

turuguminohana1.jpg
沢山咲いていた

ツルグミElaeagnus glabra
方言名 クービ、クビ、グミ、クミンギ
中国名 蔓胡禿子
グミ科 関東~九州、沖縄、朝鮮、中国、台湾に分布

 先日、近くの野山を散策中、見つけた。やったと思った。
 なんとツルグミの枝に無数の花が咲いていた。花は土器にでてくるような、クレーンの掴む手のような形をしていて長さ1cmにも満たないのがぶら下がっている。きれいではないが、早春からいいことがありそうな、そんな感じだ。
 ツルグミは蔓性の低木で、高さ数メートルに伸び、枝数多く横に広がる。葉は長さ3~10cmの長楕円形で光沢がある。花は春に咲き、初夏に果実が橙色に熟し、甘酸っぱく美味しい。風邪、破傷風、喘息に効き目のある薬草と資料には紹介されていた。
 だが、全てのツルグミに花が咲き実をつけるわけではないようで、咲いた木と場所を常にチェックが必要だ。実の太り具合を時々見に行ったほうが良い。思い出して行ってみると、果実が野鳥やその他の昆虫、そしてライバルに採取されたりして悔しい思いをすることになる。
 まだ実にもなってないのに、久しぶりに青い実を塩もみにしようか、いや完熟してから食べようかと撮影しながら一人ニヤニヤしてしまった。

↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2010年1月11日 08:03 | Comment (0) | Trackback (0)

昔のヤマアッチャーたちと再びやんばるの山々をさまよう妄想

ooiwahitode.jpg
岩に這うオオイワヒトデ

ooiwahitode1.jpg
観葉植物にもなりそうなオオイワヒトデ

オオイワヒトデColysis pothifolia
方言名 バラブト(与那国)
ウラボシ科 四国南部、琉球列島、小笠原、中国南部、タイ、台湾、フィリピンに分布

 花木園から語らい橋に至る途中に、水の流れる庭園をイメージした植栽があり、直径50cm程の岩にオオイワヒトデが生えている。
 園、唯一の生育地で他には見つかってない。除草のたびに気になり、もう生えてこないのかなと見に行くと、何度も回復している姿を見る。なんと生命力の強いシダなのだろうと感心している。庭園の下草、薬草、その他の観賞用に使われている資料はないのかと探したが、見つからない。乾燥した岩の上に育つので、盆栽や日陰のガーデニンクに使われても良いのにと思う。
 シダ植物の好きな知人がいて、かつて何度も山に入りシダ植物の魅力について説明されたが、理解できなかった。それは、いまでもそう。昔、譲ってもらったなんとかシダはどうなったと聞かれても、???となってしまう。
 年が明けてオオイワヒトデを見たら、昔のヤマアッチャーたちと再びやんばるの山々をさまよう妄想をしてしまった。

↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2010年1月 7日 08:42 | Comment (0) | Trackback (0)

この実は食べられるから覚えておくように

cimayamahihatsu1.jpg
黒紫色に熟したら甘い

cimayamahihatsu.jpg
ブドウ状の房がいくつもついていた

シマヤマヒハツ Antidesma pentandrum
方言名 アワグミー、ヤマクミ、ヤモーミ
トウダイグサ科 日本南部から琉球列島、台湾、マレーシアに分布

 黒紫色に熟した小さな実を口に放り込んだ。懐かしい甘味が口中一杯に広がった後に、少しの渋みが残った。
 昨日、八重瀬町の民家の庭にシマヤマヒハツが植えてあって、熟した実がブドウ状についていたので、撮影し少しだけ食べた。高さ1.5m、幅1m程の低木で、房には径5mm程の実が緑、赤、黒紫色があり順に熟していく様子が人目で分かった。
 調べてみると、薬草。葉、花を滋養、強壮、便秘、下痢に煎じてお茶にして飲むと書かれていた。もちろん、熟した実も食べると別の書物に記載されていた。
 そう言えば、この実が食べられると誰から教えてもらったのだろう。子供の頃の年長者から、古老から、両親からいや違うな。確か、かすかに覚えているのは大学の植生調査の時に先輩から「この実は食べられるから覚えておくように」といわれたような気がする。そのため実を見つけたら食べ続けてきた。それが久しぶりだったのだ。

↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2009年12月30日 08:43 | Comment (0) | Trackback (0)

シカクマメの種を蒔いたら、丸い実ができた

okinawasuzumeuri4.jpg
持ってきたオキナワスズメウリの青い果実

okinawasuzumeuri5.jpg
今年撮影した赤い実

オキナワスズメウリDiplocyclos palmatus
方言名 マジムンヌウイン、マジムンヌカンダ、ヤマゴーヤー
ウリ科 沖縄、日本、台湾、インド、熱帯アフリカに分布

 14日の午後、「受付にシカクマメの種を蒔いたら、丸い実ができたと、女性が何でと尋ねてきているので来て欲しい」との連絡受けた。
 早速、行くと、手のひらにのっていたのはオキナワスズメウリだった。女性が言うには「知人からシカクマメの種子をもらって蒔いたら、切れ込んだ葉をもつのが生えてきたので、シカクマメだと思っていた。蔓が伸びて生長するので水をまいたりして大事にしてきた。ところが丸い実がついたので不思議と思い、植物園に聞けば分かると思い来た」とのこと。シカクマメは発芽せず、土の中に入っていた、おそらく鳥が運んできたであろうオキナワスズメウリが発芽してきた、これを間違えてしまったこと、シカクマメの種子は発芽しないこともある、等を説明した。初めて蒔く種子が、まさか他の植物が生えてくるということは疑わない。実際、私たちも長い間に、ずいぶんだまされたこともある。
 この例だけでなく、年中無休の東南植物楽園受付には様々な植物についての問い合わせがやってくる。それも突然、最近は携帯電話があるので呼び出しも出来るが、以前は園内放送で呼び出されていた。もしくは、植物を預かり、後日電話したことも何度かある。
 オキナワスズメウリは赤くなった実を花材に使うので、年に数回はどこに生えているのか、実の時期などについて質問がくる。野生に目覚めるチャンスなのでいつも問い合わせには感謝している。

↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2009年12月17日 08:24 | Comment (0) | Trackback (0)

ツワブキの花が咲いている箇所は幻想的

tuwabukihana7.jpg
山中を思わせる開花場所

tuwabukihana8.jpg
花のモデルは最高

ツワブキ Farfugium japonicum
方言名 チーパッパー、チパパ、チパパー、チパンプー
英名 Wax-leaf Plant,Japanese plant 中国名 大呉風草
キク科 日本、台湾、沖縄各島々に分布 

 黄金に輝くようにツワブキの花が咲き、人気を集めている。
 咲いている場所はダイオウヤシ区の東北、花木園の西。道路沿いなのでトラムからもよく見え、乗客は歓声をあげている。開花は4年前に12月12日、去年12月5日に紹介、今回で3回目。いずれも12月に入ってからなので、この場所での開花は例年通りということだ。
 知人らは「やんばるはもう満開で、とてもきれいだよ」と、情報をくれた。そういえば通勤の途中でも、黄色い花を見ている。おそらくはツワブキに違いない。
 咲いている付近は石組みが施され、流れも作られている。大木が茂り、かなり幻想的だ。雑誌の撮影箇所にもなっていたので、景観的によいのであろう。そこにツワブキの花が加わった。モデルになったつもりで、記念撮影にいかがですか。

↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2009年12月 7日 08:32 | Comment (0) | Trackback (0)

花にいろいろな虫たちがやってきた

hosobawadanhana5.jpg
黄色い花が満開のホソバワダン

hosobawadanuranami.jpg
ウラナミシジミ

hosobawadanmitybachi.jpg
セイヨウミツバチ

hosobawadanchabane.jpg
チャバネセセリ

hosobawadantumaguro.jpg
ツマグロヒョウモン

ホソバワダン Crepidiastrum lanceolatum
方言名 ンジャナ
キク科 沖縄の各島々に分布

 こりゃー、楽しいなー。次から次へとやってくる。
 12月3日の昼休み、美の里わくわくファームの一角に植えてあるホソバワダンの開花状態を見に行ったら、花にいろいろな虫たちがやってきた。 一番多いのはセイヨウミツバチ。1、2、3、と数えていると入れ替わり立ち代りとせわしいのでやめた。シジミチョウ科のウラナミシジミは蜜を吸いながら、紫色した翅表を広げている。それを見ていたら、突然斜め後ろの花にセセリチョウ科のチャバネセセリがとまり、花に口吻を伸ばし、蜜を吸いはじめた。とまっていた時は6秒ほど。こいつにしては長い食餌だと思った。飛び去った後、再びセイヨウミツバチを眺めていたら。前方、斜め左手に明るいヒョウ柄の物体。翅を広げて口吻を伸ばし、蜜を吸いはじめた。タテハチョウ科ツマグロヒョウモンの雌だ。そっと近づく。まだ逃げない、よしいいぞ。
 そんなことをしていたら、瞬く間にお昼休みは終わってしまった。

↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2009年12月 6日 08:20 | Comment (0) | Trackback (0)

名前の由来

syoubennokimi.jpg
色づきはじめた果実

syoubennokimi1.jpg
1本の木にいくつかの房がついていた

ショウベンノキTurpinia ternata
方言名 ヤマクネンブ、ウチザラ、ジープタ
ミツバウツギ科 日、沖、台、中原産

 「どうして、この名前がついたの」と観察会に参加した方の質問。確か、樹液が滴り落ちることからだったと思う、詳しいことは分かりません、と答えた。名前がついた理由をすっかり忘れていた。
 後日、調べたら「名前の由来は春先に枝を切ると臭気の樹液があふれ出てくることからつけられた。」とあった。やっぱり、検証すべきで春には枝を切って確かめたい。
 常緑の中高木で、中南部のちょっとした山野には普通に見ることができ、数も多い。葉は通常3個の小葉で、どっちかと言うと少し厚めの感じがする。花は3~5月に集まって咲き白で小さいが、緑の多い場所だとよく目立ち甘く香る。果実は9~11月に朱紅色に熟する。
 ずっと雨らしい雨が降らず、ショウベンノキをはじめとする山野の植物がしおれ気味だった。しかし、前日からの雨で一息ついた。台風18号の接近でさらに雨が降るはず。園、農家、植物にとって恵みの雨になりそうだ。
 果実はとてもきれいな色だったと記憶している。せっかく名前の由来も面白いので、記憶の新しいうちに撮影したいと思っているが、暴風で全て落ちるのではと心配になってきた。

↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2009年10月 5日 08:35 | Comment (0) | Trackback (0)

元祖ど根性植物

hamainubiwa4.jpg
幹の途中の窪みに生えたハマイヌビワ

hamainubiwa5.jpg
窪みは小さい、これからどんな方法で育つのだろう

ハマイヌビワFicus virgata
方言名 アサカニク、アタナク、アチネーク、アンカニク
クワ科 トカラ以南、琉球列島、東南アジア、中国に分布

 園内散策中、面白いものを見つけた。ハマイヌビワがユスラヤシの幹の傷後の割れ目に生えているのだ。
 本種もガジュマルと同じ仲間で、熟した果実が鳥やコウモリに食べられ、排出された場所で発芽し生長するという戦略が知られている。そのため岩の割れ目、樹木のくぼみ、コンクリートの裂け目などで発芽し、生長してくる。特に樹木の窪みなどで生長した株は、宿主というわけではないがしまいにはのっとり、あたかもその場所に生えていたかのように振舞う。ど根性なんとか野菜とか流行った時期があったが、普段育ちそうにない所に生える元祖と言ったところだ。
 園内の樹木たちも樹齢を重ね風格も出てきたが、幹や太枝に窪みや古傷がある。腐葉土化した所はコガネムシなどの昆虫の幼虫が育ち、大きいくぼみはコノハズクの巣に使われている。また、小さな窪みには様々な植物の苗も見られるようになった。
 将来、ガジュマルの仲間が宿借した植物とのせめぎあいが見られるはずだ。なんとなくわくわくしてきた。

↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2009年9月27日 11:08 | Comment (0) | Trackback (0)

妄想は膨らんだ

tsupouuritane.jpg
種子がこぼれていた果実

tsupouuritane1.jpg
採取した種子

テッポウユリ Lilium longiflorum
方言名 ユイ、フィ、ユリ
英名 Easter lily,trumpet lily,white trumpet lily
ユリ科 南西諸島原産

 14日、テッポウユリの果実が割れて種子がこぼれそうな場面にであった。一部はすでに果実が割れて、全て種子は四散していた。
 そういえば、この場所を初夏に散策したときはテッポウユリが咲いていたことを思い出した。咲いた後には緑の果実がついていたことも覚えている。ただ、いままでどの時期に種子が落ちるのかは感心がなかった。改めて、ああこの季節なのだと、心にとめた。
 朝夕と少しだが涼しくなった。こぼれ落ちた種子は年を越して暖かくなったら発芽すると思うのだが、どれくらいの割合で開花にまで生長するのだろう。そう思った瞬間、種子を採取し蒔いてみようと、持っていたビニル袋に入れた。何株かあったので、あちらこちらから少しずつ。まとった量になった。
 来年の春には蒔いてみようと思う、はたして発芽し苗にできるのは何株か。開花するのはいつ頃になるのだろうと妄想は膨らんだ。

↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2009年9月19日 08:51 | Comment (0) | Trackback (0)

どんな遊びだったかは記憶が定かでない

yaburan.jpg

yaburan1.jpg

ヤブランLiriope muscari
方言名 ヤマクーブ
ユリ科 関東以南の暖地、沖縄各島に分布

 先日、久しぶりにヤブランの花を見つけたので撮影した。
 山野を散策していたときのことで、石灰岩の露出したこの場所にはハマイヌビ、ナガミノボチョウジ、クワノハエノキ、ゲットウ、ソテツ等が生えていた。
 ヤブランは石灰岩地帯に多く生えている多年性の草本。夏の終わりに紫色の小さな花を咲かせ、秋には黒い果実をつける。方言の名前の由来は山に生えた昆布状の平たい葉をもつ植物の意味。藪蘭の名前は藪に生え、葉が蘭に似ていることからつけられた。日陰、乾燥にも強くいつまでも緑なので、庭園の下草として使われている。また、薬草の一つとしても知られ、強壮、解熱などに使うという。
 古い民家の庭園には、今でも見かける。かつて、生家の庭園にも生えていて、葉をぬいた覚えがあるが、今はない。どんな遊びだったかは記憶が定かでないので思い出せない。

↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2009年9月11日 09:43 | Comment (0) | Trackback (0)

雑草と園芸植物との垣根

ryuukyuubotanzuru5.jpg

リュウキュウボタンヅル Clematis grata var. ryukyuensis
方言名 アーブクギ、ブクブクーグーサ、サフングサ、ミンバイグサ
キンポウゲ科 沖縄原産

 光が反射してきれいだなー、と思い撮影したのがこの1枚。
 昨日、バンジロウ(グワバ)の育つ花木園付近の植物たちを見に行ったら、たまたまあった。
 リュウキュウボタンヅルは山野に自生する蔓植物で、性質は強く、ひとたびはびこると駆除はたいへんだ。地面についた節からは根がでて、あらかた抜き取ったと思ったのに小さな節が残ると、また勢いよく生えてくる。じつは園内にだいぶ侵入していて、全域にある。いつも除草しているので、開花し結実までいかなかったと思っていたのだが、見逃しはあった。
 知人にこの仲間の原種を収集して交配し、新たな園芸品種を作ろうと思っている人がいる。香りがよく形の良い花の群れ、開花後の種子も観賞できる。さらに性質が強いので、鉢植えに向き、いつも緑が楽しめる等が利点のようだ。
 きれいな羽毛を見ていると、雑草と園芸植物との垣根はないのだと思った。

↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2009年8月29日 08:34 | Comment (0) | Trackback (0)

ほんとうに小さい秋を見つけた

okinawasuzumeuri.jpg
赤く色づいたオキナワスズメウリの果実

okinawasuzumeuri1.jpg
まだ、赤くなってない果実もあった

オキナワスズメウリDiplocyclos palmatus
方言名 マジムンヌウイン、マジムンヌカンダ、ヤマゴーヤー
ウリ科 沖縄、日本、台湾、インド、熱帯アフリカに分布

 ほんとうに小さい秋を見つけた。オキナワスズメウリがきれいに赤く色づいていた。猛暑のつづく沖縄で秋はまだだよというかもしれないが、日が短くなり朝夕とほんの少しだが涼しさを感じている。
 25日の休日、自然観察をしようと山野に出かけた時の出来事。その日はものすごく暑く、少し歩くたびに汗がいっぱいでた。成果は赤い実を見たのとシークワーサーの収穫、オオシマルリタマムシの死骸をひろったこと。知人に成果の話をすると、「マフックワからアッチュンナー(真昼から歩くのか)」朝か夕方だよといわれた。
 そう言えばと思い出し、去年見つけた蔓はまだあるのか見に行ったら、探すことが出来なかった。秋のセミ、クロイワツクツクの発鳴きを聞いたとの知人からの知らせ。秋は近い、早く涼しくなれ。

↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2009年8月28日 08:50 | Comment (2) | Trackback (0)

探索の日々

nigakasyouu.jpg
葉の付け根にムカゴがついている

nigakasyouu1.jpg
葉はハート型をしていて見つけやすい

マルバドコロDioscorea bulbifera
別名 ニガカシュウ
方言名 ヤマンム、ピンキ、ヤマイン
ヤマノイモ科 沖縄各島に分布

 花木園でマルバドコロの葉の付け根にムカゴがたくさんついているのを、園内で初めて見つけた。
 ムカゴは直径1cm足らずで茶褐色のジャガイモ状。触れて、少し力を入れるとポロリと落ちた。拾ってかじってみると、少し苦いだけで名前の由来ほどではないと思った。ただ、ヤマイモ特有のネバネバはあった。
 数年前から園内に生えているのを時々見かけていた。どうやって進入したかは不明だが、近くの野山から種子が飛ばされてきたのだと解釈している。もちろん周辺には普通に見ることが出来る。
 マルバドコロの名前を知ったのは30末年ほどまでさかのぼる。当時、野外に出ると植物の名前がぜんぜん分からず標本を作っては検索表とにらめっこしていた。チョウのセセリチョウ科の一種、石垣・西表に生息するコウトウシロシタセセリの幼虫が食べるのではと思い、どんな植物なのか野山に自生する姿を見たいと思っていた。思いは通じたのか、数回の探索で見つけることが出来た。
 マルバドコロを見つけたら、時々当時を思い出す。

sebg | 2009年8月 6日 09:51 | Comment (0) | Trackback (0)

絶好のチャンス

tanukimo5.jpg
tanukimo6.jpg
タヌキモ Utricularia japonica
タヌキモ科 北海道~九州、南西諸島に分布

 黄色い小さなお花畑が少し人気だ。来園した方々に、スイレンの花とタヌキモと両方楽しめると言うと、「そうだねー」と返ってきた。
 ポリネシアンレイクの西側、ネッタイスイレンの品種を展示している水を入れた鉢に、タヌキモが繁茂し、目立つ黄色の花を群れ咲きさせている。
 「少しの人気」というのは、咲いている場所が砂地の上に置かれたスイレン鉢で照り返しが強く近づきにくいのと、連日の猛暑で咲いている場所までたどり着けない人が多いことだ。また、花が小さいので、花が好きでないと目に留まらないことも要因の一つ。
 蓮祭りが終わっても、ハス・スイレンともまだまだ沢山咲いている。タヌキモの花もサプライズで咲いているので花の撮影をしている方々には絶好のチャンスなのだと思う。

↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2009年8月 2日 08:52 | Comment (0) | Trackback (0)

季節感を感じる樹木

kuwanohaenoki1.jpg
kuwanohaenoki.jpg

クワノハエノキCeltis boninensis
方言名 カビンギ、クワギウト、ナリャマキ
ニレ科 日本の南、南西諸島、小笠原に分布

 先日、クワノハエノキにきれいなオレンジ色の実がついていた。いつもは見過ごしがちだが、今回は良い場面に出会った。
 いつも気にかけてみている樹木の一つで、実がついていた木は定期的に見ている。新芽はついているか、その新芽にテングチョウ科の幼虫はついてないか、タテハチョウ科のフタオチョウの幼虫はどうか。葉の表にいるので、下からすかしてみると、幼虫の影が映るので見つけられる。しかし、たいへんな時間と注意力が伴うので、首が痛くなったときにやめることにしている。
 クワノハエノキは落葉の高木。庭園、公園、屋敷林に使う。生長は早く、苗木から十数年もすれば高さ10mくらいにはなる。材は器具材、薪炭材に使われていた。熟した実は食べられると資料にあったが、食べたことはない。次に行く機会には熟していると思うので、食べてみようと思う。
 夏になるとオオシマルリタマムシが梢を飛び回り、幹にはクロイワニイニイ、クマゼミがとまる。この前、沖縄は季節感が乏しいので指標になるのがあれば面白いと、誰かが言ったことを思い出した。少し紅葉、落葉、新芽、色づいた実、いろいろな虫たちの棲みかなど、季節感を感じる樹木ではないかと思った


↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2009年6月12日 13:55 | Comment (0) | Trackback (0)

素手で葉をつかみ痛い目にあったことがある

sarukakemikan.jpg

sarukakemikan1.jpg

サルカケミカンToddalia asiatica
方言名 サラカチ、サラカチャー、サルカキ、サルカギ、サリキ、ヤマジュン
ミカン科 沖縄、台湾、中国、インドに分布

 6月1日、サラカチャーのきれいな赤い実がついていたので撮影した。
 植物の花や実、面白い虫はいないかを捜しに、近くの山野を散策している途中で見つけた。琉球石灰岩の岩に生えていて、他の植物によじ登るように広がっている。
 サルカケミカンの名前の由来はサラカチ、サルカキ、サルカギ、サラカチャー、猿を引っ掛けるという意味。さらに、ヤマジュンサは山巡査の意味で、茎葉のトゲで動物を引っ掛けることに由来する。
 小さな赤く熟した果実は小さいながらも、ミカンの形をしていて人目で仲間だとよく分かる。利用は薬草ぐらいで、トゲが鋭いことが災いし庭木に使う人はいなくて、趣味家が盆栽にするくらいだ。
 アゲハチョウ科のシロオビアゲハの幼虫を探しているとき、素手で葉をつかみ痛い目にあったことがある。そのため、植物を覚える五感の一つの例として紹介している。

↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2009年6月 7日 11:14 | Comment (0) | Trackback (0)

今から少しドキドキ

juzusango.jpg
juzusango1.jpgjuzusango2.jpg

ジュズサンゴRivina humilis L.
英名 baby pepper,bloodberry,rouge plant
ヤマゴボウ科 北米南部~中米、南米

 先日の休みに公園を散歩中、きれいな赤い実をつけた植物をいくつも見つけた。すぐには名前が分からず、とにかくきれいなので撮影した。
 数日たって画像を整理していたら、やっぱりきれいなので名前を調べてみた。ヤマゴボウ科のジュズサンゴそっくりなので、これに決めた。
 解説では花は淡桃色。液果は0.5mmの球形で鮮やかな赤色と書かれている。
再びパソコンで画像を開いて眺めていて、隣の席にも「これきれいだなー」と同意をもとめてしまった。
 ゴールデンウィークが終わってから、再び生えていた場所に行って見ようと思う。今から少しドキドキしている。

↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2009年4月30日 17:36 | Comment (0) | Trackback (0)

美味しくなかった実

ooaburagaya.jpg
ooaburagaya1.jpg

オオアブラガヤScirpus ternatanus Reinw.
カヤツリグサ科 各島に分布

 茶褐色の小さな球形の実を多くつけたオオアブラガヤを撮影した。
 今まで園内に育っていたことはないのであろう、見つけたのは初めてだ。グリーンレイクのほとりに生えていて、まだ数は少ない。
 もともと、湿り気を好む大型の多年生草本。茎は三角柱形で高さ1mほどに生長するとある。葉は長く、縁に細かいギザギザがついていて、無理に引き抜こうとすると、手に切り傷を作ることがある。子供の頃、畑の周囲に生えているのを除草する際に何度か手を切ったことがある。草は大型で根がしっかり張ったのであろう、なかなかぬけなかった。
 最近、誰かが実は食べられると言ったことを思い出した。そのとき確かに食べたが美味くはなかった。


↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2009年4月29日 08:26 | Comment (0) | Trackback (0)

今年は早めの夏になりそう

ijunohana5.jpgijunohana6.jpg

イジュ Schima wallichi liukiuensis
方言名 イズ、イジユー、イジュ
ツバキ科 琉球列島、インドネシア、台湾、インドに分布

 園の外周に野生しているイジュに白くて芳香のある花が、1本の木で満開だ。
 通常、ゴールデンウィークの期間中やその後の5月上旬が花の時期で、今年は少し早い。
 他の花類も早く「うりずんの花祭り」の目玉にしていたヒスイカズラはもう散っていて、次の開花の小さな花序が数本出ているだけだ。ニオイバンマツリのピークは過ぎ、ヒメアリアケカズラ、コダチヤハズカズラ、コートダジュール、ナガバミズアオイがほぼ満開している。鉢植えの蓮は蕾が伸びてきていて、早めに咲きそうだし睡蓮が一部咲き始めた。
 イジュの花が終わると本格的な真夏、今年は早めの夏になりそうだ。


↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2009年4月20日 11:41 | Comment (0) | Trackback (0)

元祖ど根性

mokubyatsukou.jpg
コンクリートとアスファルトの隙間に生えている

mokubyatsukou1.jpg
移植された株の近くで発芽、苗が育ってきた

モクビャクコウ Crossostephium chinens
方言名 イシギク
キク科  台湾、中国、沖縄各島々の海岸岩場に生育

 パルミエール前、イシギクの小苗が元気だ。
 もともと海岸岩場の自然条件の厳しい場所に野生しているとあって、駐車場のアスファルトやコンクリートの隙間はお手の物のようだ。キク科特有の小さな種子が風に運ばれて様々の隙間に入り、発芽生育している。新天地は、まさにイシギクにとってパラダイスなのだろう。
 通常、砂漠化したコンクリートジャングルに植物が生えてきてそれなりに話題になると「ど根性」の肩書きが加わるが、イシギクは「元祖ど根性」なのだろう。

↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2009年4月10日 08:32 | Comment (0) | Trackback (0)

年をとったのかなー

sirotumekusa4.jpg
ミツバチの好きなシロツメクサの花

sirotumekusa3.jpg
芝生の中に群生するシロツメクサ

シロツメクサTrifolium repens L.
別名 オランダゲンゲ、シロクローバー
英名 white clover,white dutch clover
マメ科 ヨーロッパ原産

 芝生の中に生えていたシロツメクサにたくさんの白い花が咲きだし、ミツバチが蜜を求めて来ていた。
 もともと生えていなかったが、数年前から少しずつ増えてきた。どこから来たのかは不明で、もうしばらくしたら芝刈りと共に刈り取られる。多年草となっているが夏場は消え、12月の気温の下がる頃に葉がではじめ、2月からちらほら咲き始める。
 通称クローバーの名前で呼ばれている多年草で、牧草として広く世界中で栽培されている。日本には江戸時代にオランダ船からもたらされたとある。沖縄にはいつごろ入ったのか分からないが、1970年代頃の記憶にはない。ただ、道路工事が盛んになり法面にシロツメクサが植えられ始めた時期に、爆発的に広がったのではないかと思う。テレビで幸運の四葉のクローバーなどと紹介されたときに、だいぶ探したがシロツメクサ自体が見つからなかった。
 時々四葉のクローバーのことを思い出すが、花を見るだけで探す元気はない。年をとったのかなー。

↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2009年3月17日 11:18 | Comment (0) | Trackback (0)

ものすごく充実した時間

himekiransou6.jpg
いつ見ても飽きない花

himekiransou5.jpg
鉢植えをスタンドにしたディスプレイ

ヒメキランソウ Ajuga pygmaea
シソ科 日本、沖縄、台湾に分布

 「沖縄の海岸に生えているよ。今でも見つかる。ピンクの花もある」とヒメキランソウを撮影していたら、40代の男性が声をかけてきた。
 昨日は天気がよく絶好の行楽日和、県内・米国人の家族連れが多く来園し、思い思いに楽しんでいた。その中でもカメラで花を撮影している一行があったので、一緒に花の特徴等を解説していたら、声をかけてきた。その男性は年間フリーパスを持っていて、植物園が好きで何度も来ていること、野生植物に詳しく、リュウキュウコザクラが咲き出した等も情報を提供してくれた。
 ヒメキランソウはトラムステーション近く、並木大橋の芝生、花木園、直売店の鉢植え等で満開だった。毎年咲いているのを見ているのだが、何度見ても新鮮で心動かされる。
 花を撮影に来た女性たちの一行、そして植物好きな男性、接する時間は少しだったが、ものすごく充実していたと思う。
↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2009年3月16日 14:01 | Comment (0) | Trackback (0)

少しメロメロだ

kinuran3.jpgkinuran4.jpg

キヌラン Zeuxine stceteumatica
ラン科  日本、台湾、フィリピン原産

 待望のキヌランが咲いた。小さな花の咲く取柄がないであろう植物の魅力に、少しメロメロだ。
 園内各所の芝生でキヌランが生えてきているのは、数箇所で確認していた。去年と同じ場所での生育は大丈夫なのかと気をもんでいたが、雨が降り続いていたので、しばらく観察に行ってなかった。昨日、ようやく晴れたので足早に行ってみたら、咲いているではないか。緑の芝生から、高さ5~10cmほどに紫かかった茶色の葉をつけて、だんだんにほんとうに白い小さな花をつけている。
 夢中で撮影したのがごらんの写真だ。
 「野生ラン」という言葉の響きに反応する貴方、同類です。

↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2009年3月11日 08:29 | Comment (0) | Trackback (0)

ターゲットの一つ

nangokunejibana1.jpgnangokunejibana.jpg

ナンゴクネジバナSpiranthes sinensis Ames
方言名 ムデクバナ、アイナーフサ
ラン科 沖縄各島に分布

 園内各所の芝生になんともかわいらしい花が咲きだした。名前はナンゴクネジバナ。
 花序は高さ10~15cm、らせん状に白~ピンク色をした花をつけていて下の方から順序よく咲いていく。方言のムデクバナは花穂がゆれる花の意味とのことらしい。確かにカメラから覗いた花穂はゆれていて、なかなかピントが合わなかった。
 季節を感じさせる花として、ナンゴクネジバナは山野草愛好家に人気だ。花の時期ともなると専門の雑誌に特集されるほどで、展示会なども行われている。一時期、毎週の休みは山野草愛好家の知人と一緒に、島中を歩き回ったことがある。ターゲットの一つとしてナンゴクネジバナも入っていて、花の色、葉の形や斑入りなど、様々な変わりものを探索した。膨大な時間と費用をかけた割に、得られたのは自然を満喫した満足感だけだったが、糧になっているのは間違いない。
 おや、この花は色が濃いなー。知人に聞いてみよう。


↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2009年3月 8日 17:00 | Comment (0) | Trackback (0)

タンポポの種子

seyyotanpopo1.jpg
陽の光に反射して光るタンポポ

seyyotanpopo.jpg
近くにいくつもあった

セイヨウタンポポ Taraxacum officinale
方言名 タンププ
英名 common dandelion
キク科 ヨーロッパ原産

 タンポポの種が集まった頭を見つけた。朝日にあたりキラキラしているので撮影した。
 春の花のイメージが強いが、初夏までわりに長く咲いている。咲き終わったら種子が目立つようになり、春の強い風が吹くと、ほんとに小さな種がついたパラシュート部隊が一斉に飛び立つのをよく見かける。高校生の頃まで、道端にあるタンポポの種子に息をフッと吹いて遊んでいたし、今でも時々やる。
 知人が葉は食べられるし、根は炒ってコーヒーの代用にしたという話を思い出した。調べてみると面白いことが分かった。属名のタラクサクムは苦い。オッフイキナレは薬という意味とのことだ。ヨーロッパでは実際に健胃剤、利尿剤に使われ、日常的に栽培し食べている。また、栽培用の大葉などの品種も紹介されていた。
 ん、いい事ばかり書いてある。よし、タンポポを食べるぞと、心に思ったが実行するかどうか不安なので、昼休みに同僚を誘ってみよう。
 もちろん、撮影した後はタンポポの種子を飛ばして行方をしばらく眺めていた。


↓1日1クリックが私の元気の源になります。応援宜しくお願いします。比嘉正一
人気ブログランキングへ

sebg | 2009年3月 6日 08:55 | Comment (0) | Trackback (0)

春に咲いたタイワンクズをはじめて見た

taiwankuzunohana1.jpg
1個は小さな花なのだが、じっくりみるときれいだ

taiwankuzunohana.jpg
花序にはまだ蕾がついていた

タイワンクズ Pueraria montana
マメ科 奄大島、徳之島 、沖永部島 沖縄群島、先島群島に分布
方言名 マーミヌク(豆澱粉)、マミハンジャ・マミヤカジャ(豆かずら)


 東南植物楽園入園口右手のフェンスで、タイワンクズの花が咲いているのを見つけた。春に咲いたのははじめて見た。
 花序は3個で、それぞれに薄紫の花が10個ほどついている。香りはどうかと、鼻を近づけたら、あの独特の甘い香りがした。一瞬、季節が晩秋なってしまった。秋に咲く花がどうして、春に開いたのか考えてみた。ヒカンザクラが晩秋、イジュが真夏に咲くことがある。植物たちは生き残りのために、一斉に花を咲かせ実をつけるが、この時期になんらかの原因で実をつけなかったとき子孫を残せない。他の時期にも実をつける必要がある。生き残りの可能性を残して咲かせるのだろう。
 いつもこうだ、またまた妄想してしまった。ぼーっとしていたら、待っていたツアーが着たと言う合図が受付職員からあった。
比嘉正一

sebg | 2009年2月 8日 08:49 | Comment (0) | Trackback (0)

きれいな紫紅色の管状花を咲かせる

kitsuneazmi.jpgkitsuneazmi1.jpg

キツネアザミHemistepta lyrata
キク科 琉球列島各島に分布

 バークヤードに行く道端で、キツネアザミを見つけた。このあたりでは初めてで、新しいのが見つかるのは嬉しい。
 見つかった場所はレンブ、ユスラヤシ等が生えていたが、ハウスの中に光が届かなくて育てている植物の生長に悪いという理由で、取り除かれたところだ。付近が明るくなりオニタビラコ、オニノノゲシ、ハルノノゲシ等の草本類が緑の帯びのようにひしめいている。 
 キツネアザミは畑、道端、荒地に生える2年生草本。生え始めはロゼット状で、その後生長し高さ1mほどに生長する。花は先端に、きれいな紫紅色の管状花を咲かせる。葉の裏は白い毛が多くあって、白っぽく見える。
 キツネアザミの存在を知ったのは30数年前のこと。乾燥標本を作っている際に、先輩から教えてもらった。それからさらに十年後、タテハチョウ科の一種、ヒメアカタテハの幼虫を見つけたことから、目に留まる植物の一つになった。
比嘉正一

sebg | 2009年1月30日 10:05 | Comment (0) | Trackback (0)

観葉植物として楽しむ理由

oniyabusotetsu1.jpg
硬くてしっかりした葉は乾燥に強い

oniyabusotetsu.jpg
育つ姿がかっこよく見えた

オニヤブソテツCyrtomium falcatum
オシダ科 日本、朝鮮、琉球列島、中国、ベトナム等広く分布

 オニヤブソテツについて教えてほしいとの相談が電話であった。琉球石灰岩の岩によく生えていると回答した。ついでに、園内にも生えていたのを思い出した。ずいぶん前のことですっかり忘れていたのが、探してみたらしっかり生存していた。
 このオニヤブソテツ、ソテツの名前がついているがソテツの仲間ではなくシダ植物の一種。岩、樹木の幹に着生し、ときに群落になる。岩に生える風情が良いので盆栽として栽培されていることもあり、各地の盆栽展示会で見たことがある。また、枯山水風の庭園にも使われ、さらに最近は観葉植物としても活用されている。資料には解熱、解毒等の薬効がある薬草として紹介されている。
 しばらくぶりに見たオニヤブソテツの育つ姿は、かっこよく見えた。観葉植物として楽しむ理由が分かったと思った。
比嘉正一

sebg | 2009年1月26日 08:48 | Comment (0) | Trackback (0)

芝生に多量の苞葉

akouhoyou.jpg
芝生に落ちた苞葉
akouhoyou1.jpg
新葉のつけねに白い苞葉がついている

アコウ Ficus superba var. japonica
方言名 ウスク、ウシク、アホーギー、アコー
英名  sea fig
クワ科 沖縄、台湾、中国、日本に分布

 グリースロープの芝生の上に白色の葉が無数に落ちていて、とても目立っている。アコウ新緑のでる時に、多量の苞葉が落ちたのだ。
 アコウは年に2回ほど落葉することが知られていて、木によって少し違うがだいたい同じ時期に落ちる。そのため、毎年決まった時期に新芽が吹き、黄緑色の新葉が展開してくる。そのたびに苞葉が落ちるので、清掃を担当している職員は、大忙しになる。特に風雨が強く吹いた翌朝はたいへんなようだ。
 苞葉は葉を保護する器官なのだそうだ。新芽が伸びて展開するに従い、役目を終えて落ちてしまう仕組みというわけだ。それにしてもアコウの苞葉は大きくて立派で、こんなに大きくなくてもいいのにと思うときもある。
 全ての新芽が新葉に変わる頃、晩春からうりずんになり、沖縄で最も花や新緑の多い、すがすがしい季節を迎える。
比嘉正一

sebg | 2009年1月23日 08:52 | Comment (0) | Trackback (0)

薄紫の清楚な花

ryukyuuainohana1.jpgryukyuuainohana.jpg

リュウキュウアイStrobilanthes cusia
別 名 キアイ
方言名 アイ、イエ、イエー、エイ
キツネノマゴ科 中国南部~南アジア原産

 オオゴマダラの幼虫を育てるホウライカガミの栽培場で、薄紫の清楚な花が咲いていた。初めての開花で、名前はリュウキュウアイ。
 導入は6、7年前。職員の一人が藍染めの体験に使えないかどうかと、一鉢持ってきた。以前から感心があり、すぐに十数本を挿し木して苗を作った。一部は園内に植えられ、今でも元気に育っている。一部は、鉢植えで残し、大きく育ったので、大きめの鉢に植え替えた。もともと、良質の藍を取るために林床の木漏れ日の当たる場所で、栽培されているので、ちょうど良かったのかホウライカガミの茂っている下で繁茂し続けてきた。余りにも伸びるので、年に数回は刈り取っている。近くに、知花花織作業所があり、染料に使うとのことで、袋いっぱい提供したこともある。
 しばらく、咲き続けると思うので、栽培場に通うことにしている。リュウキュウアイの花は珍しいと思い、事務所に咲いた枝をもって行ったら早速喜ばれた。
比嘉正一

sebg | 2009年1月20日 14:35 | Comment (0) | Trackback (0)

メジャーになるのかもしれない

fuirioobainubiwa.jpgフイリオオバイヌビワ
oobainubiwa.jpg果実をつけたオオバイヌビワ

オオバイヌビワFicus septica
方言名 ウフバー、カブリキ、カブルキ
クワ科 沖縄、台湾、東南アジアに分布

 「きれいな斑入りだなー、これだれが見つけたの」と聞くと、管理職員のSさんとのこと。Sさんは、偶然に山に生えていたとのを見つけたと話し、すごいなーと言うと、大事にしていると嬉しそうに笑った。
 今まで遠くからキフアカリファだと思っていたのは、実はオオバイヌビワの斑入りだったのだ。よく見ると、見事に白・黄色のバランスのよい実に見事な斑紋が入っている。
 この木は園内だけでなく、周囲に普通に生えている。果実を食べた鳥たちが糞とともに種子をばら撒いているのだろう、ほんとうにどこにでもある。方言のカブリキ、カブルキは「被る木」の意味で、祭事に神女が枝・葉を頭に被ることからつけられている。
 野生種から園芸的価値のある観葉植物は数多くでているが、もしかしてこの「フイリオオバイヌビワ」はとてもきれいなのでメジャーになるのかもしれない。
比嘉正一

sebg | 2009年1月 5日 08:34 | Comment (0) | Trackback (0)

付近一帯にはびこることが予想される

seitakaawadachisou.jpgseitakaawadachisou1.jpg

セイタカアワダチソウ Solidago altissima
キク科 北米原産

 パルミエールに向かって左手の片隅に、セイタカアワダチソウを見つけた。沖縄島では、そんなに繁茂してなくて、たまに見かける程度だ。園周辺にはまだみたことがなく、おそらく初めてだと思う。
 花は鮮やかな黄色で、遠くからでもよく目立ち、園芸用に導入された理由も分かる。日本ではセイタカアワダチソウが路傍や畑の雑草の王様のようだが、同じ北米原産でシロノセンダングサが沖縄では王様だ。繁殖力は両方ともすごく、他の植物の生育を妨げるのも似ている。
 この一株から、付近一帯にはびこることが予想されるが、沖縄での勢力拡大がうまくいってないことから、そんなに心配しなくて良いようだ。
比嘉正一

sebg | 2008年12月25日 08:59 | Comment (0) | Trackback (0)

イタジイの実を見ながら

itaji.jpg
イタジイの実
itaji1.jpg
イタジイ林

イタジイCastanopsis sieboldii
別名 スダジイ
方言名 シィ、シィギ、シィージャーギー、シィージャ
ブナ科 日本、沖縄、東南アジアに分布

 「こうやって、歯で割って食べるんだ」といって、シイの実を歯で割って中味を食べた。懐かしい味がした。続いて、興味津々とみていた職員が歯で食べて感想を言った。「そんなに美味いものではない、炒ったら美味しいかも」
 金武町屋嘉に行く機会があり、山手のほうにイタジイが生えているのを知っていたので、車を止めて探したら実が見つかった。多くは実っていなかったが、他の鳥などに食べられた形跡があった。ずいぶん昔のことだが、山の調査でシイの実を多量に拾い、ポケットに入れて割って食べたことがある。実には虫が入っているのもあったりして、懐かしい想い出だ。
 東南植物楽園の土は赤色、ヤンバルの土だ。リュウキュウマツがよく成育し、パイナップルがよく実り、イジュが多いことから、かつてイタジイの林だったかもしれない。オオシマゼミ、ニイニイゼミ、オキナワカブトムシもいるので証拠はある。イタジイの実を見ながら、人間が開発する前の自然林を想像してみると、豊かな生物相だったに違いないと、また妄想してしまった。
比嘉正一

sebg | 2008年12月19日 16:41 | Comment (0) | Trackback (0)

赤茶色新芽

kurouona.jpgkurouona1.jpg

クロヨナPongamia pinnata
方言名 クロユーナ、ハビロ、ウカファ、ウカバ、ウカハ
英名 Karum tree,Poonga-oil tree
マメ科 琉球列島、東南アジアに分布

 クロヨナに赤茶色新芽が出ているのに出会った。
このクロヨナ、職員の一人が種子を拾ってきて播種。長い間苗木として鉢植えにされていたのを、防風林にと数本露地に植えられたもの。もともとの自生種なので生育は良好、枝葉も充実、順調に生育している。
 沖縄の海岸付近に自生する樹木で、ときに純林も作るときがある。潮風に強いことから、防風防潮林として大切にされているところもある。この利点を生かして最近では公園樹、街路樹、海近くの緑化に使われている。10月に咲く薄紫色の蝶型の花は、甘い香りを放つので、満開時にはあたり一面に漂う。
 方言のクロユーナは樹皮が黒くてユナに生えているという意味。ユナとは海辺近くこと。ハビロは葉が蝶の翅に似ていることからつけられた。
 園の周囲にはクロヨナがないので、生育を大事に見守りたい。開花するのを楽しみにしている。
比嘉正一

sebg | 2008年12月18日 08:35 | Comment (0) | Trackback (0)

マーオーファは真の野菜

harunonogesi.jpg

ハルノノゲシSonchus oleraceus
方言名 マーオーファ、フツナジュー
キク科 ヨーロッパ原産

 ハルノノゲシを撮影するために園の近くで探していたら、明らかに栽培している光景にであった。
 いわゆるアタイグワー(庭や付近で、数種類もの野菜類を自家用栽培する場所)で、この場所にはチキナー、フーチバー、ジービラ等が植えられている。もちろん雑草として生えているものもあって、すでに黄色い花を咲かせているものもあった。
 1年生草本、畑や荒地、路傍の雑草。沖縄では気温の下がる10月下旬頃より目立ち始め、12~2月頃が旬で美味しい。小さい頃はよく食べていて、時期になると畑に生えているのを採取するよう、いいつけられていた。食用にするには、まだ育ちはじめで若い頃がよく、花序がでたら葉がかたくなり美味くない。苦味が強いので、ジューシーや汁の具、炒め物にして食べていた。方言のマーオーファは、真の野菜を指し、よく食べていたのだろう。フツナジューのジューは青野菜の意味。
 みずみずしいマーオーファを見ていたら、つい収穫する気分になった。ただ、持ち帰っても「だれが食べるねー」と家人に言われるだけだと、思いとどまった。
比嘉正一

sebg | 2008年12月15日 08:38 | Comment (0) | Trackback (0)

また、花を愛でるより団子になってしまった

hosobawadanhana.jpghosobawadanhana1.jpg

ホソバワダン Crepidiastrum lanceolatum
方言名 ンジャナ
キク科 沖縄の各島々に分布

 レストラン「ボタニカ」のキッチンガーデンに、ホソバワダンの黄色い花が咲いている。
 小さなハーブガーデンなのだが、十数種も植えられていて季節ごとに様々な顔を見せるので、通っていて楽しい。ホソバワダンはさらにその一角のほんの一握りなのだが、黄色の塊がまぶしく輝いている。
 12月に入り寒暖が繰り返しで、次第に涼しくなってきた。それにともないンジャナの季節がやってきた感じだ。もちろん数回は食べた。コーレーグース(シマトウガラシ)の酢漬けの準備は、同僚が準備していて万端。
 また、花を愛でるより団子になってしまった。
比嘉正一

sebg | 2008年12月12日 09:32 | Comment (0) | Trackback (0)

紫黒色になることからアイカズラ

somemonokazura1.jpg
somemonokazura.jpg

ソメモノカズラMarsdenia tinctoria var.tomentosa
ガガイモ科 沖縄の各島々に分布

 近くの野山を散策中にソメモノカズラの果実が割れ、種子が散布する様子に出会った。
 果実は長さ5cmほどの紡錘状で一対ずつ、節についていた。果実が見つかった場所は群落を形作っていて、辺りにはたくさんの果実がついていた。果実は緑のまま熟すようで、少しだけ果皮が乾いたようなものからはじけ、小さな種子に白くて長い綿毛がついていた。割れた果実からは、綿毛が風に乗り、小さな種子を運んでくれるというわけだ。
 名前の由来は、植物体を傷つけると紫黒色になることからアイカズラ(ソメモノカズラ)とつけられたようだ。
 晴れた昼下がり、野山を散歩すると綿毛がとんでいるかもしれません。
比嘉正一

sebg | 2008年12月 8日 08:48 | Comment (0) | Trackback (0)

完成時に満開する対比が面白い

tuwabukinotubomi.jpg
11月26日蕾のついた株
tuwabukinohana1.jpg
11月26日蕾
tuwabukinohana2.jpg
11月30日開花が始まった
tuwabukinohana.jpg
12月2日だいぶ開花した

ツワブキ Farfugium japonicum
方言名 チーパッパー、チパパ、チパパー、チパンプー
英名 Wax-leaf Plant,Japanese plant 中国名 大呉風草
キク科 日本、台湾、沖縄各島々に分布 

 黄色いツワブキの花が開き始めた。
 11月26日、蕾だったのが12月に入って開き始めたのだ。3年前の12月12日にはかなりの数の花が開いていたので、おそらく中旬には満開に近くなると予想している。
 近くの原野には野生しているものもあって、生育している場所により開花の状態が微妙に違う。先日の知人の話では、本部はもうだいぶ咲いているとのことだった。ヒカンザクラが北部から、山手の方から咲き始めることはよく知られている。ツワブキも同じように、早めに寒にあった場所から開花するのではと思っている。
 クリスマスイベントのイルミネーション設置の進み具合と平行するように、ツワブキの花は開花してくる。毎年、完成時に満開する対比が面白い。
比嘉正一

sebg | 2008年12月 5日 09:03 | Comment (0) | Trackback (0)

名前の由来で覚える

kootouinubiwa.jpg

コウトウイヌビワFicus benguetensis
別名 アカメイヌビワ、ギランイヌビワ
方言名 アカカブリ、カーブイ、ハーブイ、クロカブリ
クワ科 奄美、徳の島、沖永部、沖縄、久米、石垣、西表、
    与那国、台湾、フィリピンに分布

 緑が池のほとりに新芽が赤茶色のコウトウイヌビワが生えているのを見つけた。
 高さ約1mに満たないほどで、まだ小さい。成長すると高さ十数メートルに達する高木になる。生えてきたのは、果実を食べた鳥が近くに糞をしたのであろう。しかし、生えてきたのはこの一つだけだ。
 和名の由来は台湾の東側に浮かぶ紅頭島(蘭與)、別名のギランは台湾の宜蘭、アカメは赤芽からきているらしい。方言のカブリ、カーブイ、ハーブイ、カブリは祭事に神女が頭に枝・葉を被ることに由来している。アカ、クロは樹皮が黒いことの意味。
 物覚えの悪い私は、植物の名前や特徴を五感全て使って覚えるしかないので、ちょっとした由来があるのはとてもうれしい。ちなみに、覚え始めはアカメイヌビワだった。
比嘉正一

sebg | 2008年12月 3日 09:12 | Comment (0) | Trackback (0)

水中の小さな生物を捕らえて栄養にする

tanukimo.jpg

タヌキモ Utricularia japonica
タヌキモ科 北海道~九州、南西諸島に分布

 ネッタイスイレンを栽培している大きな水槽にかわいらしい黄色い小さな花を見つけた。
 調べてみると、食虫植物のタヌキモらしい。スイレンを栽培している全ての鉢にあるのではなく、十数あるうちの数個に花は咲いている。花序は水中から十センチほど伸びて、花を数個つけている。花の直径は1cmにも満たないが、鮮やかな黄色い花は、割りに遠くからでも目立っている。
 水中の葉には捕虫嚢があって、水中の小さな生物を捕らえて栄養にするとある。和名は狸藻の意味で、全体の形がタヌキの尾に似ていることからつけられている。ただ、沖縄にはタヌキがいないので、確認できない。
 最近、毎年のように花を咲かせていて、今年は数が多い。水中の藻が多いと、スイレンの成長を妨げるので撤去する。しかし、十分に成長すれば影響が少なく、タヌキモはボウフラを捕えるので有益だし、かわいい花を咲かせるので、ほっとくのがいいようだ。
比嘉正一

sebg | 2008年10月29日 08:52 | Comment (0) | Trackback (0)

まさに野草の姫様

turubo1.jpgturubo.jpg

ツルボScilla scilloides
別名 参内傘(さんだいがさ)
方言名 ガラサーウム
英名前 Japanese Jacinth,Chinese Scilla
ユリ科 北海道南西部から南西諸島、台湾、中国東北部から四川省に分布

 東南植物楽園の一番大きなガジュマルの生えているすぐ近くの芝地にツルボが咲いていた。
 今までに園内で咲いているのを見るのは初めてで、どうやって生えたのか不明だ。花は薄紫色で小さいが、とてもかわいくて、まさに野草の姫様って感じだ。
 方言でガラサーウム(烏芋の意味)、別名で花の咲く様が傘に似ているので、参内傘(さんだいがさ)とつけられている。
 昨日、浦添市の浦添大公園に行く機会があり、日当りの良い草地にツルボがたくさん咲いていた。上空にはサシバが滑空していて、いよいよ暑い沖縄も涼しくなる秋の始まりを感じた。
比嘉正一

sebg | 2008年10月12日 09:27 | Comment (0) | Trackback (0)

甘酸っぱさが口中にひろがるのが心地よかった

ebizuru.jpg

エビヅルVitis ficifolia
方言名 カニブ、カニィブ
ブドウ科 日本、沖縄、朝鮮、南中国

 近くの山を散策していたら、エビヅルが黒紫色に熟しているのを見つけた。
「やったー」と、心で叫んだ。
 今まで花が咲いているのはよく見ていたが、熟すタイミングで見つけたことはほんとうに久しぶりだ。ちょっとした緑地帯があれば、どこにでも生えてくるようなつる植物で、クリスマスリースの土台にも向いていることから、日頃から育つ場所はチェックしていた。
 もちろん、撮影した後は一房食べた。1個はオシロイバナの種子ほどの大きさで、重量感はない。ただ、甘酸っぱさが口中にひろがるのが心地よかった。数房採取して、事務所職員のお土産にした。
比嘉正一

sebg | 2008年9月24日 14:56 | Comment (0) | Trackback (0)

1個でも食べたらすぐにバレそうだ

nobotanomi1.jpgnobotanomi.jpg

ノボタン(野牡丹) Melastoma candidum
方言名 テーニー、ハンカー、ミーハンチャー、ミーファンカ
ノボタン科 南西諸島、台湾、中国南部原産

 すごいなー。一人じゃ食べられない。6月中旬満開だったノボタンの花は、結実したくさんの実をつけている。
 「語らい橋」向かって右手、薄紫色の花は、来園者を喜ばせていたが、今度は私の期待を十分に答えてくれそうだ。一番のライバルは野鳥、ついでオオコウモリ、昆虫たちだ。
 9月下旬頃からは熟した実がはじけて、黒紫色の果肉が美味そうに誘いそうだ。でも、1個でも食べたらすぐにバレそうだ。
比嘉正一

sebg | 2008年9月19日 08:24 | Comment (0) | Trackback (0)

駆除できない雑草

marubadakehagi1.jpgmarubadakehagi.jpg

マルバダケハギAlysicarpus vaginalis
別名 ササハギ
マメ科 奄美大島~沖縄に分布

 芝地のところどころにマルバダケハギの蝶型花が咲き、小さくて細長い莢をつけ始めた。
 芝生はコウライシバからイヌシバに変わってからだいぶたつが、悩みの種はなかなか駆除できない雑草。マルバダケハギもその一つで、芝地全域に生えている。
 生えてきた当初は同じマメ科のヤハズソウだと思い、そんなに勢力は広がらないと思っていたが、数年の後にハイキビより厄介な広がり方になったしまった。ただ、全体的に立ち上がらず、這っているので、そんなに気にならない感じはする。
 マルバダケハギを食草とするシジミチョウ科のシルビアシジミが、芝生に乱舞している。駆除すれば、このチョウも姿を消すことになる。
比嘉正一

sebg | 2008年9月15日 08:39 | Comment (0) | Trackback (0)

香りのないゲットウの葉は衝撃でした

kumatakeran1.jpgkumatakeran.jpg

クマタケランAlpinia formosana
ショウガ科 鹿児島、四国、沖縄、台湾に分布 

 ゲットウの花に似たクマタケランが咲いていた。
 園内外で見られるほとんどはゲットウなのだが、何株かはクマタケランではないかとにらんでいた。1株は思惑通り、咲いてくれたのだ。花はゲットウに比べてやや小ぶりで、全体的にほっそりしている。ゲットウの花序が垂れ下がるのに対し、クマタケランは直立する。葉の香りが違う。葉をもむと、ゲットウ特有のあの香りがしない。そのため、ムーチーに使う葉を間違うと、香りのしないムーチーになり、がっかりするのである。その話をしたら、職員の年配の方々は一部の方は知っていた。
 草丈は1mほど。葉はゲットウと同じ長楕円形。花は白、円錐花序、唇弁は広い卵形、黄色いぼかし状の赤条斑があり美しい。アオノクマタケランとゲットウとの雑種と推測されていて、果実は実らない。
 こどもの頃はクマタケランを見たことがなく、と言っても周辺にはなかった。知ったのは大学に入ってからで、香りのないゲットウの葉は衝撃でした。
比嘉正一

sebg | 2008年6月19日 08:31 | Comment (0) | Trackback (0)

公園や街路、庭園にもっと活用してほしい

nobotan.jpg
nobotan1.jpg

ノボタン(野牡丹) Melastoma candidum
方言名 テーニー、ハンカー、ミーハンチャー、ミーファンカ
ノボタン科 南西諸島、台湾、中国南部原産

 東南植物楽園「語らい橋」向かって右手、薄紫色のノボタンが咲き、来園者を喜ばせている。
 このノボタン、もともと周辺には普通に生えていて、いわゆるウティミー(鳥や風で種子が運ばれてきて生えてきた)だ。管理は特別にしていないのに、今年は特別に多い気がする。花がきれいだけでなく、果実が食べられることから、人々に親しまれてきた植物でもある。地域にたくさんの方言が残っていることからも、うかがえる。
 きれいな花が咲き、実は熟すと食べられるのに、園芸目的に栽培されることはなかった。これから公園や街路、庭園にもっと活用してほしいと思っている。
比嘉正一

sebg | 2008年6月16日 08:43 | Comment (0) | Trackback (0)

ハチグミグワー

simakitune.jpg
simakitune1.jpg

シマキツネノボタンRanunculus sieboldii
方言名 ウラハタガー、ハチグミグワー、ムムグワーグサ
キンポウゲ科 日本、琉球列島、中国、台湾に分布

 雑草をとりながら眺めると、けっこう面白いのもある。その一つがシマキツネノボタン。花は黄色でかわいらしい。果実は星の形をしているので、子供の頃、庭や周辺にたくさん生えていたことから、たくさん集めたことがある。
 湿った地域、庭園、畑地に普通に見られる草本。茎は地面を這って伸び、節から根をだして勢力を広げる。葉は3出の複葉。花は直径1cmほどの黄色で目立つ。はびこったシマキツネノボタンを取り除くときには次の注意が必要。茎や葉の汁が皮膚につくと、水泡のできるときがある。特に、アレルギーの方は気をつける。
 方言のハチグミグワーはお菓子のハチャグミという意味で、グワーは小さいという意味。ムムグワーグサはヤマモモのような果実の意味。
比嘉正一

sebg | 2008年5月13日 09:30 | Comment (0) | Trackback (0)

少々厄介だが、花の形が面白い

hosiasagao.jpg

ホシアサガオIpomoea triloba L.
ヒルガオ科 南アメリカ原産

 星の形をした小さなアサガオが咲き始めた。園の周辺には外国から侵入し、帰化した植物も多く、ホシアサガオもその一つ。
 1年生つる植物。つるは他の植物などにからまって伸びて、ノアサガオのように繁茂する。葉は卵円形のものが多く、時々3つに分かれる。花は淡紫色のロート型で真上から見ると星のように見える。
 栽培している植物にもからまって育つので、少々厄介だが、花の形が面白いので、それなりに楽しんでいる。
比嘉正一

sebg | 2008年4月12日 09:07 | Comment (0) | Trackback (0)

どうしよう

americafuuro.jpgamericafuuro1.jpg

アメリカフウロGeranium carolinianum L.
漢名 野老鶴草
フウロソウ科 北アメリカ原産

 鉢植えの除草をしていたら、今年はけっこうよく育っている野草が目にとまり、名前を調べてみた。
 北アメリカ原産の帰化植物、1年草とあり、薬草とでた。高さ10~20cmほどに育ち、茎には細かい毛が生えていて、葉は手のひら状に深く裂けている。パッと目には観賞用の園芸植物にも見える。花は淡い桃色で小さい。低地の雑草で、畑周辺、荒地に多い。風邪、リュウマチ、慢性腸炎に使う薬草としても紹介されていた。
 うりずんの季節になるといろいろな植物が元気良く育つ。そのため、この時期の除草はけっこう手間がかかる。アメリカフウロの育ち具合もなかなか良く見栄えも良い、目的としている苗が覆われている、どうしよう。
比嘉正一

sebg | 2008年4月11日 08:27 | Comment (0) | Trackback (0)

ジョウトウハナグワーヌサチョウッサー、ヤーカイムッチケーラナ

yugesyou.jpg
yugesyou1.jpg

ユウゲショウ Oenothera rosae
アカバナ科 北米南部~南米原産原産

 いろいろな苗を育てている農場の一角に、いつの間にかユウゲショウが育ち紫紅色の花が咲いていた。
 高さ20-40cmに成長する、多年性の草本。花は直径1.2cm前後、淡紅~紫紅色で実にかわいらしい。18世紀にヨーロッパに入り、日本には明治に観賞用として入った。沖縄にはやはり観賞用として持ち込まれ、栽培されていたのが帰化した。
  「ジョウトウハナグワーヌサチョウッサー、ヤーカイムッチケーラナ」。意味は良い花が咲いている、家にもって帰ろう。ユウゲショウをはじめて見た知人が言った言葉だ。咲いているのを見る限り、やっぱり栽培しているように見える。
比嘉正一

sebg | 2008年4月 3日 13:42 | Comment (0) | Trackback (0)

方言のマジムンヌウインは化け物の瓜

o-suzumeuri.jpg

o-suzumeuri1.jpg
球形の果実

オキナワスズメウリDiplocyclos palmatus
方言名 マジムンヌウイン、マジムンヌカンダ、ヤマゴーヤー
ウリ科 沖縄、日本、台湾、インド、熱帯アフリカに分布

 アグリファーム行く道路わきで、小さな薄黄緑色の花と白い縦縞模様の球形をした果実のつくオキナワスズメウリを見つけた。
 この植物の生えている場所は、大きなホウオウボクとレンブが育っていたが、隣接するハウスの中が暗いことと、台風で枝が折れ、張ってあった屋根のビニールが破れるので切り倒してしまった。そのためゲットウをはじめとする陽当たりの好きな植物が繁茂し始めている。その中にオキナワスズメウリが混ざって生えてきた。
 山野の裾に多く見つかる1年生の草本。白い縦縞のある球形の果実は、後に赤く熟し、きれいだ。和名はオキナワスズメウリ(沖縄雀瓜)。方言のマジムンヌウインは化け物の瓜、マジムンヌカンダが化け物のカズラ、ヤマゴーヤーが山野のニガウリの意味。
 以前、この植物を見たいと尋ねられ、あっちこっちと探したことがある。こんな身近に生えてきたとは、嬉しい。
比嘉正一

sebg | 2008年3月25日 08:59 | Comment (0) | Trackback (0)

甘味はいまいち

r-baraichigomi.jpgr-baraichigomi1.jpg

リュウキュウバライチゴ Rubus rosaefolius
方言名 ヒーイッチビ、シシクイイッチビ
英名 Mauritius raspberry  中国名 重弁空心泡
バラ科 沖縄各島、本州、朝鮮、台湾、東南アジアに分布する

 おいしそうな赤いイチゴ、すぐに口の中に放り込んだら懐かしい味がよみがえった。 
 園の周辺を散策していたらリュウキュウバライチゴの白い花が咲いていた。もしかしてイチゴの熟しているのが見つかるかもしれないと、さらに歩き続けたらあった。もう、子供と変わらない、目を皿のようにして探す。数個を手のひらにのせることができ、いっぺんに口に入れた。甘味はリュウキュウイチゴ、ナワシロイチゴ、ホウロクイチゴに比べたらいまいちだが、イチゴには変わりはない。
 撮影した画像を、隣の女史に見せたら「どうして教えてくれないの」とせがんだ、どうしようかなー。
比嘉正一

sebg | 2008年3月24日 08:18 | Comment (0) | Trackback (0)

シルミンナ

usihakobe.jpg

ウシハコベ Stellaria aquatica
ナデシコ科 ヨーロッパ原産
方言名 シルミンナ

 園内のいたるところに1年生草本が生えている。その代表の仲間なのがシルミンナで、鉢植えにも多い。
 成長が早く、茎が分岐して広がる。コハコベと同様、薬草として紹介されていて、茎葉を炒って粉末に塩を加えたものを「ハコベ塩」といい、歯磨きの代用にするとのことだ。
 引きちぎって、味見をしてみたが青臭かった。鉢内の草を取り除いているときにはいつも、この草食べられるのかなーと抜いている。食料自給率を高める役割になるのかもしれない、きっと役にたつに違いない、と勝手に思っている。
比嘉正一

sebg | 2008年3月22日 11:26 | Comment (0) | Trackback (0)

ヒメキランソウのピンクの花販売

himekiransou1.jpg
ピンクの花
himekiransou.jpg
通常の青紫の花

ヒメキランソウ Ajuga pygmaea
シソ科 日本、沖縄、台湾に分布

 ヒメキランソウのピンクの花が咲いた鉢植えを風楽風遊の森の入り口にあるナーサリーで販売している。価格は1鉢150円。安いのは、簡単に増やせることと、小さな鉢だからなのだと販売担当者はいう。
 ヒメキランソウをはじめて見たのは盆栽を趣味としている方を訪ねたときのこと。とても熱心な方で、盆栽の材料になる素材を探して沖縄中を歩き回ったと話してくれた。そのとき見つけたのがこの植物で、通常の青紫色の花、白、ピンクと栽培していた。乾燥に強く、小さな鉢でよく咲くのだという。
 白の花が園にはない。花の咲いている期間に、探したいと思っている。
比嘉正一

sebg | 2008年3月21日 10:26 | Comment (0) | Trackback (0)

好奇心を増幅

kinuran.jpg
キヌラン Zeuxine stceteumatica
ラン科  日本、台湾、フィリピン原産

 東南植物楽園の北側の広い芝生を歩いていたら、キヌランを見つけた。
3月に入り肌寒い日もあるが、確実に気温は上昇、芝が伸びていた。芝刈りがあったはずだが、切られずに残っていた。辺りを探したが、この1株だけで周りにはなかった。キヌランは、通常数株が寄り添って生えていることが多く、1株があるとたいてい周辺にも生えていることが多い。単独は珍しいようだ。
 来週、同じ場所を探索してみたいと思う。もしかして、小さな株があるかもしれない。このようにして好奇心を増幅している毎日だ。
比嘉正一

sebg | 2008年3月13日 08:43 | Comment (0) | Trackback (0)

習性

r-kosumire1.jpgr-kosumire.jpg

リュウキュウコスミレ Viola yedoensis var. pseudo-japonica
方言名 スミレ、スミリ
スミレ科 沖縄各島に分布

 この時期、園内は紫色のリュウキュウコスミレの花の全盛期だ。少し明るい場所だとどこでも見ることができる。
 ずいぶん前の話だが、変わった花色と形を探す目的で沖縄中を歩き回ったことがある。花の色は濃いか、薄いのか、形はどうなのか。道路脇では地面に這い、一つ一つ眺めていく。はたから見れば、へんなおじさんにしか見えない。この習性が残っていたのだろう、ついつい園内でも芝生に群生している花を見るために、這ってしまった。
 植物好きの知人によれば「ロマン」なのだと言う。私もそう思う。
比嘉正一

sebg | 2008年3月10日 08:31 | Comment (0) | Trackback (0)

モンシロチョウの幼虫がついていた

hemetanetukebana.jpghemetanetukebana1.jpg

ヒメタネツケバナCardamine parviflora L.
アブラナ科 ヨーロッパ原産

 今年もヒメタネツケバナが雑草としてよく育っている。葉をかじると、カラシナのような辛味があった。
 オオゴマダラの幼虫の食べるホウライカガミを鉢植えで数多く育てている。水や肥料は欠かせなく、雑草もよく育つので除草も大事な作業だ。雑草の中にヒメタネツケバナがあるのだが、当初名前が分からなかった。他の雑草にはカタバミ、オニタビラコ、アキノノニゲシ、ノチドメグサ、ホシダ、アフリカホウセンカ等がある。
 モンシロチョウの幼虫がついていたので、これを機会に名前を調べようと思い立った。たどり着いたのがヒメタネツケバナだった。
比嘉正一

sebg | 2008年2月28日 15:38 | Comment (0) | Trackback (0)

かつての自然環境

himeuzu.jpg

ヒメユズリハDaphniphyllum teijsmannii
トウダイグサ科 沖縄、日本、台湾に分布

 東南植物楽園はかつての畑や山野を開発して作ったと聞いている。土壌を見ると赤土で酸性、やんばると同じだ。いわゆるパイナップルの良く育つ土ということだ。
 自然植生はどうだったのだろう。生き物たちはどんな種類が棲んでいたのだろう。現在の植生や見られる生き物たちから推察するしかないが、ヒメユズリハはその一つ考えてよいと思う。沖縄市知花の位置する地域は、北部と中南部の境目で両方の入り混じった自然環境だったのであろう。
 目をつぶり想像すると園の中をヤンバルクイナが走り、カンカンカンと幹をたたくノグチゲラがいた。妄想のしすぎかなー。
比嘉正一

sebg | 2008年1月31日 17:43 | Comment (2) | Trackback (0)

はびこると厄介

tachisibahagi.jpg
タチシバハギ Desmodium canum
マメ科 南米原産

 タチシバハギを東南植物楽園内の植え込みの中で見つけた。園内でのはびこり具合はどうなのかと、少し調べたら、あっちこっちで見つけることが出来た。
 草丈は20-40cmほど。花は小さなピンク色、小さな四角形の鞘が連続でつける。小さな鞘は無数のとげがついていて、人のつけている服によく付着する。そのため、戦後帰化したにもかかわらず、沖縄全域でみられるようになったようだ。
 少しだけ生えているだけならいいのだが、はびこると厄介。注意深く観察していきたい。
比嘉正一

sebg | 2007年12月17日 11:39 | Comment (0) | Trackback (0)

ユウレイセセリの幼虫が食べる植物

エダウチチヂミ4.jpgエダウチチヂミ5.jpg

エダウチチヂミザサOplismenus compositus
イネ科 琉球列島の各島々に分布

 エダウチチヂミザサがイネ科特有の穂を出して咲いている。いわゆる雑草で、誰も気にもとめない草なのだが、懐かしく感じた。
 25年ほど前のこと。友人が沖縄島でセセリチョウ科の一種の蝶を初めて記録した。この仲間は種類の判別が難しく、蝶好きもほとんど手を出さない分野だった。当然、私に調べてみようと声がかかってきたのだ。興味のあった生活史のなかから、幼虫の食べる食草探しを始めた。手持ちの図鑑でイネ科だということはわかるが、どこにも生えている。植物図鑑、蝶の先生や学校の先生等から、あらゆる情報を集めて幼虫の食べる植物探しをしたのだ。
 そして、ようやく見つけた幼虫を見つけたイネ科植物の数種の中にエダウチチヂミザサが入っていた。那覇市末吉公園の森の中を散策する通路沿いは、エダウチチヂミザサの群落があり、地面をはいつくばって幼虫を探したのだ。
 蝶の名前はユウレイセセリ。とてもマニアックに思うかもしれないが、れっきとした名前、もちろん東南植物楽園にもいる。
比嘉正一

sebg | 2007年12月 3日 08:22 | Comment (0) | Trackback (0)

熟した色

hosobamukuinubiwa.jpg

ホソバムクイヌビワFicus ampelas
方言名 サラサラギ、ソロソロギー、ファチコーギ
クワ科 奄美、徳之島 、沖永 沖縄群島、 先島群島 、魚釣に分布

 第一駐車場と第二駐車場との段差が大きく、琉球石灰岩が積み上げられている。この石は空洞があり、水を含みやすいので植物が生えやすく、長い間にいろいろな種類が育ってきた。ホソバムクイヌビワもその一つで、小さな橙色の果実をつけていた。
 ホソバムクイヌビワは沖縄の山野に普通に生えているガジュマルの仲間で、崖、石壁、樹木の空洞にも育つたくましい樹木だ。樹形が良いので、公園、庭園、街路樹に使われている。
 樹木の名前を覚えるときに樹肌の特徴や実の状態が欠かせない。ガジュマルの仲間で「黒くて滑らか」というのを、かなり鮮明に覚えている。これは、森の中で判別するときに役に立った。それに、果実の大きさや熟した色もそうで、今でも役に立っている。
比嘉正一

sebg | 2007年11月28日 08:57 | Comment (0) | Trackback (0)

支柱根

kikon.jpgkikon1.jpg

ガジュマル Ficus microcarpa
方言名 ガジマル
英名  Malay banyan,Chinese banyan
中国名 榕樹
クワ科 東南アジア、台湾、沖縄原産

 ガジュマルの根を見て懐かしい思い出がよみがえった。大きな枝や幹から根がでて垂れ下がり、やがて全体を支える支柱根のことだ。
 ちょっと古い話。子供の頃、屋敷の周りは大きなガジュマルに囲まれていた。役目は台風から家を守ること。枝、葉が肥料になること。落ち葉、枯れ葉、枝が燃料になること。そして、子供の遊び道具になること。太くて大きい枝は支柱根で支えられ、幹から幹へサルがわたるように屋敷を一周することができた。廃材でツリーハウス(きちとよんでいた)をつくり、友達と遊んだ。熟した果実は食べたり、食べにきた鳥を捕まえたり、ハナムグリが食べているところを捕まえた。葉は笛を作り鳴らした。そして、白い樹液はチューインガムを作り、腕にぬり、大怪我をしたふりもできた。垂れ下がった支柱根になる前の気根はぶら下がり遊んだ。
 それぞれに、たわいもない遊びなのだが、今の私の原点のような気がする。
比嘉正一

sebg | 2007年11月10日 08:27 | Comment (0) | Trackback (0)

ムーチーを名産に

ゲットウAlpinia zerumbet 方言名 サンニン 英名 Shellflower,Shell Ginger 台湾名 月桃 ショウガ科 沖縄、台湾原産

 ゲットウの果実が鮮やかに色づき、少しだけ秋の気配。
職員が多量に欲しいのと、知人がこの時をねらって撮影に
きたため、園周辺の果実の実り具合を見て回った。色づき
は9割を越え、すでにはじけているものもあった。
 ゲットウは独特の香りをアロマに、防虫に、繊維が紙の
原料に使われている。葉はもちろんムーチーを包む材料。
最近は特産であることを生かして様々な産業として生かさ
れてきている。知人によると、これだけの観光客、チンス
コーだけのお菓子だけでなく、もっとあの香り高い「ムー
チー」が年間を通して名産になることは間違いない、と言
い切った。沖縄で最も将来有望な植物とのことだ。
 真夏はまだまだ続く、ゲットウの実が全て落ちる頃には、
涼しくなっているのだろう。
比嘉正一

moblog | 2007年9月30日 08:34 | Comment (0) | Trackback (0)

その後の大ガジュマル

ガジュマル Ficus microcarpa 方言名 ガジマル 英名  Malay banyan,Chinese banyan 中国名 榕樹 クワ科 東南アジア、台湾、沖縄原産

 この前、7月13日に襲来した台風4号の被害を受け倒れた
大ガジュマルの回復はどうかと見に行った。
 太い枝の先には、新たに出た新芽や葉は所々にあり、順
調なのであろうと思う。しかし、この所の雨でもっと元気
になっても良いのではとも思うが、ちょっと欲張りか。老
木になると回復は遅い。気温の高い10月までが勝負と見て
いる。
比嘉正一

moblog | 2007年9月22日 08:54 | Comment (0) | Trackback (0)

植物の名前や由来などのエピソード

イタチガヤPogonantherum crinitum
方言名 ハーメイクーギー、ハーメークーギ、ヒーグサ、フギグサ
イネ科 沖縄各島々に分布

 植物の名前を覚えるのは、そのままだととても難しい。
名前の由来やエピソードを交えると不思議と覚えてしまう。
イタチガヤもその一つで、沖縄ならではの名前の付け方だ
と感心している。
 ハーメークーギはお婆さんの陰毛の、フギグサは陰毛に
似た草、ヒーグサは毛草の意味として付けられた。
 どうでしょう。すぐ覚えられでしょう。物忘れが激しく
なった昨今。園内で見つけるたびに、こうして覚えたこと
を思い出すことにしている。
比嘉正一
itathigaya.jpg
itathigaya1.jpg

sebg | 2006年12月24日 10:56 | Comment (0) | Trackback (0)

睡蓮池の中の珍しいシダ植物

ミミモチシダAcrostichum aureum
イノモトソウ科 沖縄、熱帯アジア、南米原産

 風楽風遊の森の睡蓮池の中に珍しいシダ植物が植えら
れている。かなり昔からあって、導入年は不明。
 八重山の与那国、西表、石垣島の湿地に自生し、東南
アジア、アフリカ、熱帯アメリカのマングローブ地帯に
分布する唯一のシダ植物。八重山の自生地は分布の北限
で、西表島の自生地は国指定、与那国は町指定の天然記
念物。開発で絶滅のおそれのあることから、沖縄県レッ
ドデータブックのカテゴリーは絶滅危惧Ⅱ類。
 ミミモチの名前は羽片の基部に耳片(じへん)を持つ意味
らしいが、本種にはない。種名のaureum(金色の)を
auriculayum(耳片のある)と間違って和名がつけられたと
ある。
 この池にはニッパヤシが植えられていたが、寒さで枯れ
た事を聞いているので、同じ地域に育つミミモチシダは大
丈夫なのかと、気温が低下してくる12月からは時々見に行
っている。
比嘉正一
mimimothisida.jpg

sebg | 2006年12月23日 09:45 | Comment (0) | Trackback (0)